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【コラム】一つしかない命を「極端な選択した」というな 韓国

Global News Asia 2022年9月11日 7時0分

 韓国という国は、大統領という国のトップも安易に自殺という手段を選ぶ。死ぬほど辛かったということをみんなわかってくれ! とその瞬間は思うのだろう。

 けれど、自殺という手法で、即死できる可能性はごくごくまれだ。命を失うとしても、人間は簡単には死ねない。手首を切って2Lの血が出ても生き延びることもある。飛び降りても木に引っかかりもする。または落下地点にいた何にも罪のない人の命を奪って生き残る場合もある。薬物の場合、その先に生きたいと思っても、副作用で健康的に生きられない。死ぬことは簡単に見えるかもしれないけれど、生きることより難しい。それでも安直にその選択をするのが韓国人の特性だ。

 それは強い人の集まりと思われる、韓国軍でも同じ。過去5年間の軍人自殺率は、一昨年の42人から、昨年は2倍相当にもなる83人だ(民間人も倍になっている)。

 特に幹部がその選択をすることが多いと言うデータが発表された。2019年の56.4%から2020年は84.2%に。昨年は、70%になった。

 軍としては「自殺予防専門教官養成事業」として、いわゆる軍のことをよく知っている者…とても慕われている幹部退職者や(精神科の)専門知識を学んだ軍医などが、カウンセリングという事業だろうか。それで防ごうと予算計上したものの、そのうち、37.5%しか使われていない。約58%は使途不明の支払いに充てられている。これでは、専門家は育たないし、また悩み解消にはならない。むしろ、内部の汚い部分に嫌気がさし、さらに魔が差すこともあるというもの。

 軍人ゆえの悩みだけで、死を選ぶのではなく、複合的ななにかがあるのかもしれない。また推測に過ぎないが、幹部ゆえに秘密を守らざるを得ず口封じされることもあるだろう。カウンセリングがどんなに優れていても、防げないことも事実。

 自殺は極端な選択ではなく、簡単な選択だ(だれかに強要されない限り)。寿命まで生きること。恨があるなら、生きて生きてはらすこと。それを戦時中に屈辱にまみれたと主張している「おばあさん」たちが見本を示しているではないか。

 軍隊でしか生きることができないことは、ない。生きるための極端な選択を考えて生き抜け!
【編集 : fa】

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