【コラム】マスコミは、サブリミナル効果で協力しているかもー韓国

　2022年6月まで、木曜日22時から「やんごとなき一族」という漫画を原作にしていた連続ドラマが放送されていた。その一族が住む豪邸というか、もはや街だろうと言う敷地には、既視感があった。

　7月、あの惨劇が起こって、旧統一教会の名称を持つ宗教法人のあれやこれやが、堰を切ったように報道されるようになった。少なくとも30年前に大人だった者にとって珍しいお話ではなく、30年前にも、オウムにその座を隠してもらうまで連日放送されていた。政治家になる人はテレビを見る時間も週刊誌を読む時間も、新聞をチラ見する時間もないから、今回の惨劇で、自分の選挙の手伝いをしていた人たちが、その宗教だったとはじめて知ったのだろう(嘘はつきとおせ)。世の中の宗教問題を知らない人だけが、政治家になれることも、30年の時を経て知った。

　そうして、今、韓国はソウルから北東に60Kmほどの山腹にある白いドーム状の「白亜の館」が、その法人の「天正宮」博物館という。その内部が、「やんごとなき一族」のロケ地かと見紛う。あれほどの敷地をロケ地として借りるほどの予算はないから、CG処理されたものだとして、ここまでこの博物館に寄せてくるとは…。

　法律的には、映像の中にサブリミナル効果を用いることは違法になっている。しかし、あくまでもフィクションであり、たまたま似ていただけでしょうと言い張ったら、製作者の勝ちだ。政府の要人も法人に取り込まれているのに、一ドラマの設定を大げさに問題にはしない。

　教団本部のある京畿道加平一帯は、法人が所有する広大な土地になっている。法人のマークのある病院。全寮制の学校。高齢者施設。ショッピングモールまである。合同結婚式が行われる「清心平和ワールドセンター」は、そのためだけの施設のように、普段使われている痕跡はない。総資産約1950億円…このうちどのくらいの％が日本人からの献金なのか。幹部は、「日本からの献金が世界的な活動の支え」と言ってはばからない。

　…韓国人は、この法人を結婚相談所程度に思っている。登録するだけで、日本人の「無給のSEXつきのお手伝い」を呼ぶための手段としか思っていない。確実に韓国のキリスト教からすると、異端なのだ。

　法人のあくどい手口を暴いていそうで、ワイドショーなどの報道の中にサブリミナル効果があるかもしれない。情報というものは、きちんと選択しないと危険だ。ドラマは特に折り込みやすい。
【編集 : fa】