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【タイ】古都チェンマイで、築500年の仏塔が崩壊

Global News Asia 2022年9月30日 14時15分

 2022年9月29日、タイ北部の古都チェンマイで、築後500年といわれる仏塔が、台風16号の影響による大雨で崩壊した。

 タイの複数メディアによると仏塔が崩壊したのは、ムアン市のシースパン寺。数日前から、仏塔に亀裂が発見され、崩壊が懸念されていたため、周囲を防護柵で覆っていた。しかし、その後も雨が続いたため、29日午後5時過ぎに崩壊。当時は、近くに人はおらず負傷者等はいなかった。また、敷地内に隣接しているワット・シースパン学校は、30日休校になった。

 チェンマイでは24日に、旧市街にある白象(チェーンプアック)門が崩壊。報道によれとこの門は、約80年前に改修工事で建て直されていたもので、古代遺跡としての価値はない。しかし、かつてランナー王朝の時代には、国王の戴冠式や、戦への出陣のときに通った由緒ある門とのこと。

 タイでは、連日の雨が続いており、台風16号の接近により雨量も増大。タイ北部や東北部、中部にかけて大雨による冠水や洪水に見舞われる地域が増えていた。バンコクでも連日冠水による交通渋滞が報道されている。毎年、9月から10月にかけて雨季明けが近づくにつれて、大雨による洪水による被害が増える。2011年には、9月から12月にかけてタイ中部からバンコクまでが大洪水に見舞われ、ドンムアン空港や工業団地が被災するなど都市機能が麻痺した。

【編集 : KK】

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