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1ドル143円台、年金海外暮らしに暗雲! フィリピン物価高で緊縮状態の日本人

Global News Asia 2023年6月23日 18時15分

 2023年6月23日、フィリピンで年金生活を送る日本人にとって、為替レートや物価の変動は大きな影響を及ぼす。2020年1月は、1万円が4500ペソ前後だったが、今は1万円が3800ペソ台。物価は20%以上高騰の背景がある。

 フィリピンでは、電気代や食品を中心に物価が大きく上昇している。

 一方、日本円に対するフィリピンペソの為替レートは、2020年1月から2023年6月までの間に約15%以上も上昇した。これは、日本経済の悪化とアメリカとの金利差の拡大で円安圧力が強まったことや、フィリピンの経済が比較的早期に回復し、ペソ高圧力が強まったことなどが要因とされる。

 アジアの様々な国で、老後は年金受給で豊かに暮らそうとのブームは1ドル80円頃の話。フィリピン・マクタン島(セブ州)で、現地の暮らしに馴染みフィリピン人パートナーと質素堅実な生活を謳歌する、アクテブシニア日本人の集い「木曜会」メンバー尾田慎二さんに話を聞いた。『円安、高物価の影響で現地ATMで日本の銀行口座から1万フィリピンペソを引き出すと2万7千円残高が減ります。日本食材店で買い物するも1万ペソでは少量でしか購入できないのです。セブの日本レストランでは、年金暮らしの在住日本人の客の姿は減りました。日本人よりも、日本を観光旅行した余裕のあるフィリピン人が目立つ状態です。観光地マクタン島では日本人観光客は少なく、中堅ホテルが閉鎖に追い込まれるケースも増えました、大手ホテルは観光客の宿泊予約が少ないため、デーユース、企業などのパーティ(宴会受注)に努力しています。日本からセブに直行便を運航している3社(フィリピン航空、セブパシ、エアアジア)の集客に期待しています。外国為替レートは1ドル80円は無理でしょうが、せめて1ドル100~110円ぐらいに戻ってほしいですね』
【編集 : Eula Casinillo】

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