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【コラム】硬派な便所の落書きー中国

Global News Asia 2022年12月5日 6時0分

 だからか、トイレに防犯カメラが仕掛けられるのは。

 国民としては、都心部のビル以外のトイレには、防犯カメラはないと判断している。第20回党大会が開催されている最中のことだ。

 カメラがないであろう公衆トイレなどに、中国国民はスプレーやペンで、現体制に反対するスローガンなどを書く。すなわちわかりにくいデモ行為を行っていた。

 北京にある映画資料館の男性トイレには、「反独裁、反核酸」の文字が見つかった。反独裁とは、ぷーさんの3期連任を、反核酸はゼロコロナ政策にしているこの三年を否定するものだ。

 北京以外にも、深圳や上海、広州や香港など7都市でゲリラ的にこの落書きは行われた。トイレだけでなく、カメラの死角になる廊下などにも書かれた。

 カメラに撮られたら、あんなに人口のいる国でも、確実に逮捕される(似たような容姿による誤認逮捕を含め)。おそらく、二度と生きて家族に会うことはできない。

 裏アカ捕まったら終わり。ゲリラ的に国民は、1人や2人の少人数で、デモをしている。さながら、デモのリレーだ。

 けれど、この国で一番偉い人に、「こんな国でいいのか」は通じない。一番偉い人は、これは正しい、批判する愚か者が悪いと思っているからだ。

 トイレの落書きは、一般的には卑猥なことだと思っていた。しかし、この国では、トイレすらも、政治の現場であり、命がけだ。

 いたるところに、防犯カメラが設置されないことを望む。加油! 国民。
【編集 : fa】

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