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【フィリピン】マリア・マルガリータ・モンテマヨール・ノグラレス観光推進庁長官 インタビュー

Global News Asia 2022年12月18日 10時0分

 2022年12月1日、フィリピン観光省は、ザ・リッツ・カールトン東京で、フィリピン観光セミナー『フィリピン・ビジネスミッション』を開いた。3年6カ月ぶりの開催。

 マリア・マルガリータ・モンテマヨール・ノグラレス(Maria Margarita Montemayor Nograles)フィリピン観光推進庁長官は、10月4日に着任したばかり。これまで地域住民への所得増機会創出や観光振興にも携わってきた。そんな新長官に今後のフィリピン観光への取り組みなどを聞いた。

 新型コロナで大きく打撃を受けた観光産業の復興で、一番大事な時期に任命されましたが、今のお気持ちはいかがですか?

「任命されたときには、非常に光栄だと思いました。これまでは、一企業としてできることも限られていたのですが、この仕事では、フィリピン全体を見てもっと大きな視点での仕事になるので、とてもやりがいを感じます。」

 以前は、どのようなお仕事をされていたのでしょうか?

「いち企業家として、少数民族の伝統文化に基づいた持続可能な生活基盤の構築とミンダナオの観光振興を中心に社会貢献としても行ってきました。」

 ファッション業界からの転身になるわけですが、長官として采配を振るわれる中で、どんな部分が役立つとお考えですか?

「前職では、私たちのフォッションブランドに限らず、少数民族への機会創出やフィリピンの独特な製品などを紹介することをしていました。今度は、それらを世界へ向けて発信できる機会を与えてもらったと思っています。そのため、少数民族だけでなくフィリピン人全体の生活を底上げするような仕事だと思っています。フィリピンの文化や伝統工芸などは、多様性に溢れています。そこにはすでに伝統に裏付けられたパワーを秘めています。それらをうまく使って、世界にアピールできればと考えています。」

 日本人観光客へのメッセージをお願いします。

「現在、フィリピンを訪れる観光客は、米国に次いで日本人観光客は2番目に多くいらしています。そして、わたしも含めて多くのフィリピン人が日本を大好きです。もっともっと、より多くの日本人観光客に訪れてもらえるような仕事を、日本の方々とも一緒にできればと考えています。」

 日本と同じ海洋国家であるフィリピンには、7641もの島々があり、それぞれに独自の文化と伝統が息づいている。中には、まだ世界へ紹介もされていないものも少なくない。ファッションセンス溢れる新長官の手腕が期待される。
【取材 : YOMODA/ 文:そむちゃい吉田】

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