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【タイ】代理出産規制の世論高まる=シンポジウム開催

Global News Asia 2014年8月20日 7時0分

 2014年8月19日、タイメディアによると、24歳の日本人男性が多くの子供を代理母に出産させていた事や、オーストラリア人夫婦が代理出産でもうけた双子のうち障害のある子どもを引き取らなかった問題をきっかけに、これからのタイの代理出産についてのシンポジウムが開かれた。

 人権団体が主催したもので、医師や司法関係者など約120名が参加した。

 タイでは、医師を中心とした医療評議会が商業目的での代理出産を禁止してるが、罰則規定は無く、規制する法律がないため商業目的の外国人が利用する代理出産が広く行われており、中国からは、代理出産のためのパッケージツアーが組まれることもある。

 シンポジウムの参加者からは、代理母と生まれた子供の権利を保障することや、代理出産が人身売買などの犯罪に巻き込まれないよう、誕生した赤ちゃんの経過観察。代理出産でしか子供をもうけることが出来ない夫婦に限定し、精子や卵子を依頼する夫婦のものだけにするなど、しっかりとしたガイドラインを策定し法律に組み込むべきとの声が聞かれた。

 今回の騒動を受けて、タイ軍政当局は商業目的での代理出産を禁止する新たな法案を今月中にも議会に提出することにしている。

【編集 : 朝日音然】

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