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【コラム】映画館でも、場末の館だったか…韓国

Global News Asia 2023年1月12日 7時0分

 映画館で食べるものと言えば、ポップコンやクレープ。そう映画館の売店で売っている者が鉄則。映画館によっては、持参の食べ物は厳禁というところもあるくらい意外と、食べながらじゃなく、映画を見に来たことを主目的にしてくださいという場所になっている(昔は、アンパンと牛乳が日本の映画館売店の鉄板だったが、音のする飲食物はほぼほぼなかった)。

 さすが韓国だな、映画館も、観客も。刺身を持ち込んでチョジャンをつけながら食べている観客がいたというのだ。その手慣れた持ち込み方からして、常習犯と思われる。

 作品は「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」。アバター制作関係者も泣く。

 チョジャンは、各節ある韓国の調味料。酢味噌とも、コチュジャンと酢を混ぜたものとも、酢と醤油の元になる「醤」と混ぜたもの…中には、甘辛い酢調味料という種類もあるらしい。おそらく大きな括りで呼ばれており、日本のように醤油や味噌という確立された調味料ではないのかもしれない。

 お国がかわれば、味覚もかわるが、甘辛くて酸っぱいものに、刺身をつけて食べたくはない。

 上映時間帯はクリスマスイブの午前2時35分。孤独な男性が、やけっぱちで持ち込んだのだろうか。

 他の観客(この日のこの時間帯にいることが、また不思議な民族だが)が、チョジャンの臭いにが耐えられなかったという。辛さは慣れているから、いぎなり酢が強かったと思われる。ずっとクチャクチャ音を立てながら、刺身をおいしそうに口に運んでいたという。

 クレームを受けた映画館側は、荷物の確認もできないと逃げた。しかし、この飲食内容自体は、珍しいことではないと明かした。

 ビジターならば、「持ち込まないでください」と言えるはずだ。また、上映中に注意を促すこともできる。それをしない映画館は、やはり、最新の映画を上映していても、場末感が漂う。そう、場末の映画館は、トイレの臭いも立ち込めているから。
【編集 : fa】

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