2023年2月、タイを訪れる観光客の間で以前から問題になっているタクシーについて、その悪評と対策について、筆者の20年に及ぶタイでの経験から考えてみた。これからタイ旅行をする人は参考にしてほしい。
タイのタクシーは、世界的にみても料金が安いことで知られている。しかし、そのことと同じくらいに悪評もよく聞かれる。乗車拒否は当たり前。メーター不使用も普通に遭遇する。またかつては、日本人女性がタクシー運転手に殺害されるという事件もあったほどだ。
まず、わたしがバンコクでタクシーを利用する際に気を付けていることを列挙しよう。
1 : 流しのタクシーを使う。
2 : メーター不使用のタクシーには乗らない。
3 : Grab(グラブ)などのアプリで呼ぶ。
乗車拒否やメーター不使用のタクシーには、外国人だけでなくタイ人でもよく遭遇する。このため、旅行者は観光地やホテルなどで客待ちしているタクシーを使う人も多いことだろう。しかし、客待ちしているタクシーの中には乗ってから料金を吹っかけてくることもある。ホテル側でも一応はフォロー体制を取っているところもあるのだが、帰国直前だったりすることも多く、高速道路上で降ろされたという被害者もあって、時間がない時にはどうにもならない。こうしたことを避けるためにも、外国人が多いホテルや繁華街の側で客待ちしているタクシーは使わない。少し歩いてでも通りを流してくるタクシーを使う方がいいだろう。特に注意が必要なのは、セントラルワールド前やプラトゥナム周辺。バイヨクタワー前ではホテルも公認してるのかと思うほどメーターを使わない。そして夜のシーロム、スリウォン通りやアソーク交差点の客待ちも要注意だ。
タクシーを捕まえたらまず、目的地を告げる。ここではまだ乗り込んではいけない。ドアを開けて、運転手が行くと言ってから乗り込む。そして、この時にメーターを使うかどうかもわかる。というのも、「そこならいくらだ。」と金額を答えてくる運転手は、まずメーターを使わないので黙ってドアを閉めて、次のタクシーを探そう。どれだけ交渉してもメーター料金より高いことは明白なのだ。ただし、交渉して乗らなければいけない時もある。ゲリラ豪雨の時だ。大雨の時はタクシーもなかなか捕まらない。そして、道も渋滞している。時間がない時などは仕方なく交渉して乗り込むこともある。
こうした煩わしさから解放してくれるのがアプリだ。GrabやBolt、Taxi OKと数種類のアプリが利用できる。どれも英語ではあるが、チャットに翻訳機能がついていたりするので、タイ語ができなくても基本的なコミュニケーションもできるようになっているし、何よりも事前に料金がわかるのがポイントだ。
最後にタイ人たちが自己防衛のためにやっていることを紹介する。それは乗車したらドア内側などにあるナンバーを写メすること。そして、友人や家族に「今、このタクシー乗った」と報告することで、運転手に対して妙なことをさせないようにするのだ。
こうしてみるとバンコクのタクシーは怖い印象を持たれるかも知れない。しかし、ほとんどのドライバーは田舎から家族のために出稼ぎに来た良い人だ。一部の悪徳ドライバーが全体の評価を爆下げしているのだ。そして、以前から書いてもいるが、基本料金が安いこともドライバーの質が上がらない原因でもある。日本と違って、車両をリースして稼ぎの中からリース料とガソリン代を払わなければいけないため、安易にボッタクリなどをしてしまうのだ。
わたしがタイ語を覚え始めた頃、「お前、タイ語話せるのか?」とそれまでしかめっ面だった運転手が急に笑顔になったこともあったり、運転席の横に飴を置いて、お客に勧めたりするドライバーもいた。お釣りはいらないよと言えば、ニッコリと笑顔でありがとうと答えてくれるドライバーがほとんどなので、必要以上に怖がらず、基本的なことだけを忘れずにいれば、嫌な思いをせずに済むと思う。タイでは素敵な思い出を作って欲しい。これは私だけでなく、多くのドライバーも思っていることなので、ここでの注意事項はぜひ、記憶の隅に置いておいていただけるといいだろう。
【執筆 : そむちゃい吉田】
タイのタクシーは、世界的にみても料金が安いことで知られている。しかし、そのことと同じくらいに悪評もよく聞かれる。乗車拒否は当たり前。メーター不使用も普通に遭遇する。またかつては、日本人女性がタクシー運転手に殺害されるという事件もあったほどだ。
まず、わたしがバンコクでタクシーを利用する際に気を付けていることを列挙しよう。
1 : 流しのタクシーを使う。
2 : メーター不使用のタクシーには乗らない。
3 : Grab(グラブ)などのアプリで呼ぶ。
乗車拒否やメーター不使用のタクシーには、外国人だけでなくタイ人でもよく遭遇する。このため、旅行者は観光地やホテルなどで客待ちしているタクシーを使う人も多いことだろう。しかし、客待ちしているタクシーの中には乗ってから料金を吹っかけてくることもある。ホテル側でも一応はフォロー体制を取っているところもあるのだが、帰国直前だったりすることも多く、高速道路上で降ろされたという被害者もあって、時間がない時にはどうにもならない。こうしたことを避けるためにも、外国人が多いホテルや繁華街の側で客待ちしているタクシーは使わない。少し歩いてでも通りを流してくるタクシーを使う方がいいだろう。特に注意が必要なのは、セントラルワールド前やプラトゥナム周辺。バイヨクタワー前ではホテルも公認してるのかと思うほどメーターを使わない。そして夜のシーロム、スリウォン通りやアソーク交差点の客待ちも要注意だ。
タクシーを捕まえたらまず、目的地を告げる。ここではまだ乗り込んではいけない。ドアを開けて、運転手が行くと言ってから乗り込む。そして、この時にメーターを使うかどうかもわかる。というのも、「そこならいくらだ。」と金額を答えてくる運転手は、まずメーターを使わないので黙ってドアを閉めて、次のタクシーを探そう。どれだけ交渉してもメーター料金より高いことは明白なのだ。ただし、交渉して乗らなければいけない時もある。ゲリラ豪雨の時だ。大雨の時はタクシーもなかなか捕まらない。そして、道も渋滞している。時間がない時などは仕方なく交渉して乗り込むこともある。
こうした煩わしさから解放してくれるのがアプリだ。GrabやBolt、Taxi OKと数種類のアプリが利用できる。どれも英語ではあるが、チャットに翻訳機能がついていたりするので、タイ語ができなくても基本的なコミュニケーションもできるようになっているし、何よりも事前に料金がわかるのがポイントだ。
最後にタイ人たちが自己防衛のためにやっていることを紹介する。それは乗車したらドア内側などにあるナンバーを写メすること。そして、友人や家族に「今、このタクシー乗った」と報告することで、運転手に対して妙なことをさせないようにするのだ。
こうしてみるとバンコクのタクシーは怖い印象を持たれるかも知れない。しかし、ほとんどのドライバーは田舎から家族のために出稼ぎに来た良い人だ。一部の悪徳ドライバーが全体の評価を爆下げしているのだ。そして、以前から書いてもいるが、基本料金が安いこともドライバーの質が上がらない原因でもある。日本と違って、車両をリースして稼ぎの中からリース料とガソリン代を払わなければいけないため、安易にボッタクリなどをしてしまうのだ。
わたしがタイ語を覚え始めた頃、「お前、タイ語話せるのか?」とそれまでしかめっ面だった運転手が急に笑顔になったこともあったり、運転席の横に飴を置いて、お客に勧めたりするドライバーもいた。お釣りはいらないよと言えば、ニッコリと笑顔でありがとうと答えてくれるドライバーがほとんどなので、必要以上に怖がらず、基本的なことだけを忘れずにいれば、嫌な思いをせずに済むと思う。タイでは素敵な思い出を作って欲しい。これは私だけでなく、多くのドライバーも思っていることなので、ここでの注意事項はぜひ、記憶の隅に置いておいていただけるといいだろう。
【執筆 : そむちゃい吉田】