Infoseek 楽天

【コラム】今年は、ウサギ年ー韓国

Global News Asia 2023年2月13日 6時0分

 2023年は、卯年。韓国や中国、東南アジアなどにも干支というものがあって、ほぼ11は同じだ(日本の猪年が、他の国では豚年になる~どちらも女子なら干支にしたくない)。干支の中でなりたい、かわいい生まれ年は、卯、羊、犬ってとこかな。

 ペットのお犬様が「伴侶犬」と呼ばれるようになった卯年。犬や猫は飼えないが、イメージとして、人参とかキャベツを与えてればなんとなく飼育しやすいんじゃねってことで、ペットショップの今年の一押しは「ウサギ飼いませんか」だ。単価(生き物を物みたいに呼びたくないが)も、2000~5000円と手を出しやすい。「つがいがいいかな~」と、オスメス2匹買ったら、もう生活が成り立たないということをショップは教えない。

 ウサギの妊娠期間は1か月程度。一回の出産で6匹~10匹産む。また1か月程度でメスは出産可能になるので、近親交配になる、そこは、おペット様じゃなく、畜生だからだ。人参をかじっているかわいいウサギは想像できても、排泄まで考えが及ばず飼う。増えるは、排泄物の始末は追い付かないはで、今買ったら、夏までには音を上げるだろう。犬や猫のように保健所に託すとか、専門の保護団体があるわけではない…人間は身勝手だから、捨てる。捨てられたウサギが各地で、野良として倍々ゲームで増え、自治体も保護団体の対策も追いついてはいない。

 韓国は、ペットショップの無責任な販売と飼い主の知識レベルの低さで、2018年以降捨てウサギ問題が密かに起こっていた。

 話がそれるが、ウサギは、一羽二羽と数えられる。これは、ウサギの肉が、鶏肉の味に似ている。そのために、まだ豚や牛が食べられなかった時代に、ウサギは鶏と同じだから食べてよしだったからのなごりだ。

 かといって、捨てウサギを、自分の家の台所で解体して(50年ほど前は、鶏も自宅解体していた)食べることはしないだろう。犬鍋を食べる文化の国でも、ウサギの肉で参鶏湯は作らないのではないか。
もう、ウサギを買っても、飼ってもダメって、法律作ろうよ、尹大統領。

 日本でも70代の男性が、妻が亡くなって寂しいとつがいを買ってきたために生活が立ち行かなくなったニュースが2023年に入って報じられた。近親交配で、子宮のないウサギ、目のないウサギも生まれている。妻と楽しく暮らした自宅も、糞尿で人は暮らせなくなった。

 干支のある国での、ウサギによる惨劇は、今年どれくらい起こるのか。韓国の捨てウサギがいちはやく教えてくれている。
【編集 : fa】

この記事の関連ニュース