働き方の多様化で増加！ 日本から海外移住する永住者数

　日本を見限り、海外移住する永住者の勢いが止まらない。昨年10月1日時点で、日本から海外に移住した永住者は過去最高の約55万7000人という調査結果が外務省の海外在留邦人数調査統計から発表されています。特筆すべきは、女性の永住者が増えているということです。

　この現象には、人生100年時代や働き方の多様化が関連していると考えられます。日本では、高齢化に伴う社会保障費の増大や人口減少が進んでおり、長期的には労働力不足が懸念されています。一方で、グローバル化が進展し、海外での就労やビジネスチャンスが増加しています。

　また、コロナ禍によるテレワークやリモートワークの普及も移住を促進しています。これにより、国内にとどまらず世界中で働くことが可能になり、生活の幅が広がりました。

　女性の永住者が増えている理由としては、女性の社会進出が進んでいることが挙げられます。かつては、女性が海外で働くことは珍しかったですが、今では様々な分野で活躍する女性が増えています。また、海外での教育や研究機会も増加しており、女性が海外に移住することも自然な流れとなっています。

　総じて、人生100年時代や働き方の多様化、グローバル化、コロナ禍によるテレワークの普及などが移住を促進しています。今後も、これらの要因が進展することで、移住者数が増加していく可能性があります。　

　また、日本の少子化問題にも深刻な影響があります。人口減少により、消費や投資が減少することで経済成長にも悪影響が出る可能性があります。また、高齢者の増加に伴い、医療や介護などの負担が増加することも懸念されます。少子化問題を解決するためには、女性が働きやすい環境の整備や、出産や子育て支援策の充実が必要です。

　日本の国際競争力が低下しての円安基調。人材の流出により、日本の産業や社会が国際的なレベルで競争力を維持することが難しくなっています。
【編集 : af】