韓国、外貨準備高が4カ月ぶりに減少4252億9000万ドル・世界9位

　2023年3月6日、韓国銀行(中央銀行)は、2月末の外貨準備高は4252億9000万ドルで、1月末に比べ46億8000万ドル減少した。

　韓国メディアによると、韓国の外貨準備高は昨年11月末から増加が続いていたが、4カ月ぶりに減少に転じた。韓国銀行は、米ドル以外の外貨建て資産のドル換算額や金融機関の外貨預金などが減少したためと説明している。

　2023年の韓国のGDP成長率は、2％前後と予想されている。ただし、COVID-19の影響がまだ続いており、不透明感が残っているため、経済成長には慎重な見方もある。

　また、韓国の企業や家計には高い負債があり、インフレーション圧力もあるため、韓国銀行は金融政策に慎重な姿勢を取っている。

　一方で、韓国は技術産業やエネルギー、自動車などの分野で優れた競争力を持っており、特に中国やアジアの市場での需要拡大が見込まれる。また、韓国政府は総額約258兆ウォン(約23兆円)のグリーンニューディール政策を進めており、これによって再生可能エネルギーや水素、EVなどの分野での投資が拡大されることが期待されている。

　韓国の外貨準備高は1月末現在、世界9番目の規模である。1位は中国(3兆1845億ドル)、2位は日本(1兆2502億ドル)、3位はスイス(9301億ドル)であった。
【編集 : af】