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【コラム】GSOMIAおばちゃんはもういらない、仲良くしてね日本さん 韓国

Global News Asia 2023年3月21日 6時0分

 今年に関しては、GSOMIA破棄はなさそうだ。

先週行われた、日本の岸田文雄首相と、韓国の尹錫悦大統領の会談で、「GSOMIAの完全正常化」が宣言された。北朝鮮の核とミサイル発射及び飛翔経路に焦点を置くために、日韓が情報を共有せねばならないとした。さらに、中国に対するけん制を続けている、軍事訓練共催国のアメリカのインド太平洋戦略を、両国が支えて行かねばならないといった決意ともとれる。

韓国人としての本音は、尹大統領と必ずしも同じとは言えない。尹大統領は今回「金大中―小渕恵三宣言」の中の「痛切な反省と心からのお詫び」は軽く触れられているニュアンスだが、スルーされていると言ってもよい。

79年前の第二次世界大戦時の日本に対する謝罪と賠償は、政権が代わるたびに韓国は要求してきた。被害者と語る人物たちに手紙をかいた総理もいた。お金に関しては、どれだけ受け取れば満足とするのかというくらい渡してきた。それでも足りない足りないと韓国人は言う。なんちゃってキリスト教の国では「足るを知る」という仏教感がないからかもしれない。

 しかし、韓国の財団的には(何代も代替わりし吸収合併などで戦時下とは違う)日本企業に「求償権が行使される場合、再度すべての問題をもとに戻すことはもう止めたい」と考えている。尹大統領も「求償権の行使は考えていない」と断言した。

 韓国国民、特に年齢が上がれば上がるほど、それをよしとしないが、若い世代はもう戦争自体教科書の事項の一つなのだ。いつまで集ってんだよ! という時代になっている。

 韓国のマスコミは、「金-小渕宣言」を永遠に書き続けるだろう。どちらの総理も大統領も鬼籍に入った。真意などわからない。

 アメリカを中心とした軍国化は喜ばしいことではないが、求めない大統領の出現なのかもしれない。

 GSOMIAおばちゃん、もう出番はないですよ、お元気で。
【編集 : fa】

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