【コラム】政治的見解が違う人との結婚、韓国では40％以上が反対

　打ち合わせであまりよく知らない人と話をしていた。何かの拍子に「なんだかんだ言っても、自民党だよね」と言ったので、「そうですか？」と返事をした。帰り際、「女性は、政治の話はしない方が、かわいいよ」と言われた。ふっ、半世紀生きてきたのに女性だって。嬉しくも何ともないわ～こうして、自民党支持者って疑いもなく増殖するんだと思った。

　若い時の情熱で一気に突っ走る恋愛ならば、支持政党がどこであるかは全く問わないだろう。さらに、長年連れ添った夫婦もまた、何か信仰でもなければ、政治の話もあえてしないだろう。 けれど、1人の選挙権のある大人として、国の未来を決める政党を選ぶことは、自由だ。男女関係なく。1円の生活費も世話になっていない他人に女性が政治の話してはダメって言われるのは、「お前何時代に生きているんだよ！」だ。

　韓国でもまた、20代の半数が恋愛や結婚は支持政党が違う人は難しいという世の中になっている(もちろん日本でも)。恋愛の前に食事や酒の席もNGと言う。そしてその親世代も自分の子供がその家の支持政党とは違う相手を連れてきたら反対するとも。

　この反対される理由のランキングは故郷が違うが7.1％。性別が違う人(LGBTQ)が16.8％。世代が違う人(年の差)21.5％。経済的地位が違う人26.7％。それらを超えてダントツ40.3％が政治的見解の違う人とは人生を共にできないのだ韓国では。

　日本の結婚の際は政治的なことは何となく曖昧な気がする。政治に興味がないのか、政治に関わっている特に女性は「口が達者で配偶者にふさわしくない」という価値観なのか。

　女性も政治を自由に語れる世の中になればいい。女性に選挙権が与えられて77年。日本はまだそんなレベル。そしてこのようなアンケートもあまり公にならない。韓国って政治に関しては自由かも。
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