近年、ロマンス詐欺に仮想通貨詐欺を合わせた詐欺トラブルが増加しています。
ロマンス・仮想通貨詐欺は、コロナ禍により人々の交流が制限された背景を巧みに利用し、人恋しさや、将来の金銭的な不安を抱える人々の心につけ込んだ新たな詐欺手口です。
この記事では、ロマンス・仮想通貨詐欺の特徴や主な手口を解説します。また、被害に遭わないための対処法もみていきましょう。
コロナ後に増加「ロマンス・仮想通貨詐欺」とは
ロマンス・仮想通貨詐欺とは、ロマンス詐欺と仮想通貨詐欺を融合させた新たな詐欺手口です。
そもそもロマンス詐欺とは、外国人詐欺師、または外国人を装った日本人詐欺師と被害者が主にインターネットを通じて出会い、恋愛関係だと錯覚させた上で金銭・金品を要求し、騙し取るのが基本。このロマンス詐欺に仮想通貨詐欺が加わると、詐欺師は金銭・金品を要求する代わりに、仮想通貨による送金を求めたり、投資話を持ちかけたりする手口に変わります。
被害者は、送金後に連絡が取れなくなる・投資した仮想通貨が出金できなくなることで、詐欺に気づくケースがほとんどです。
ロマンス・仮想通貨詐欺の特徴
ロマンス・仮想通貨詐欺は、詐欺師との出会いからメッセージのやり取り、被害者の仮想通貨による送金・投資まで、すべてインターネットのみで完結します。そのため、従来のロマンス詐欺よりも短期間で、送金の要求や投資話を持ちかけてくるのが特徴です。
通貨の流れを追いにくいことや、犯人の素性が分かりにくいことなどから、詐欺師にとってロマンス・仮想通貨詐欺は非常に効率的な手口といえます。
日本人は海外のような恋愛に慣れていないため、外国人の情熱的な言葉や、恋愛している自分の現状に刺激を覚え、騙されていることに気づかないケースも少なくありません。
ロマンス・仮想通貨詐欺の被害に遭った場合、回収は非常に困難です。マッチングアプリ・SNSなど、素性が分からない相手とのやり取りには、細心の注意を払う必要があるでしょう。
ロマンス・仮想通貨詐欺の主な手口は次の通りです。
1.マッチングアプリ・SNSで外国人を装った人物と出会う。
2.メッセージでのやり取りを通じ、インターネット上で恋愛関係になる。
3.仮想通貨による送金・投資を持ちかけられる。
4.送金・投資後に相手と連絡が取れなくなる、出金できなくなる。
投資の場合、偽のサイトや架空の仮想通貨アプリに誘導されるケースもあります。「もっと利益を出したい」「もっと高額投資すれば喜んでもらえるかも」など、人間の欲や恋愛感情を巧みに利用した手口です。
ロマンス・仮想通貨詐欺の事例
ここでは、実際にあったロマンス・仮想通貨詐欺の事例を2つご紹介します。
事例1
マッチングアプリで、外国人経営者の男性と出会う。メッセージのやり取りを通じ、やがて「ハニー」などと呼ばれるようになる。
ある日、将来のために仮想通貨投資を勧められ「指示通りに進めれば大丈夫」と説得される。断り切れず少額投資したところ利益が発生し「もっと稼いで一緒に旅行しよう」などと言われ深みにはまる。
その後、出金しようとしたが「保証金が必要」などと新たに請求される。相談を持ちかけようとしたが、相手との連絡が途絶え、詐欺に気づく。
事例2
マッチングアプリを通じて、とある外国人男性と出会う。「好きだ」などと積極的な愛情表現と同時に「2人の将来のために」と仮想通貨投資を勧められる。
少額を投資したところ利益がでたため、相手を信用して数百万円を投資。その後、出金しようとすると多額の税金が請求され、詐欺に気づく。男性に連絡するが連絡が取れなくなる。
ロマンス・仮想通貨詐欺の対処法
ロマンス・仮想通貨詐欺に遭った場合、支払った額を回収するのは非常に困難です。泣き寝入りするしかない状況にならないためにも、普段からマッチングアプリやSNSを通じての出会いは慎重に判断しましょう。
詐欺に遭わないための対処法として、インターネットを通じて知らない外国人と出会った時は、プロフィールや写真から怪しいところがないか確認することが大切です。偽物の写真を使用していることも多いため、画像検索で同一の写真がないか試すことで、詐欺に気づける場合もあります。
「好き」「幸せになろう」などのメッセージを知り合ってすぐに送ってくる場合も要注意。送金・投資の話を持ちかけられたら、1人で判断せずに友人・知人・警察・弁護士などに相談しましょう。
まとめ
ロマンス・仮想通貨詐欺は、コロナ禍で人との出会いが制限された背景を利用し、寂しさや金銭的な不安・欲に巧みにつけ込んだ新たな詐欺手口です。
被害に遭った場合、回収するのは困難なため、トラブルを未然に防ぐにはロマンス・仮想通貨詐欺について知っておく必要があります。知らない外国人とのやり取りや甘い言葉には十分慎重になり、怪しいと感じた場合は周囲の人々や警察、弁護士に相談しましょう。
JapanPIでは、国内・海外を問わず、個人向けの身辺調査を行っています。お悩みごとがある場合は、いつでも気軽にご相談ください。
【執筆 : Japan PI 小山悟郎】
ロマンス・仮想通貨詐欺は、コロナ禍により人々の交流が制限された背景を巧みに利用し、人恋しさや、将来の金銭的な不安を抱える人々の心につけ込んだ新たな詐欺手口です。
この記事では、ロマンス・仮想通貨詐欺の特徴や主な手口を解説します。また、被害に遭わないための対処法もみていきましょう。
コロナ後に増加「ロマンス・仮想通貨詐欺」とは
ロマンス・仮想通貨詐欺とは、ロマンス詐欺と仮想通貨詐欺を融合させた新たな詐欺手口です。
そもそもロマンス詐欺とは、外国人詐欺師、または外国人を装った日本人詐欺師と被害者が主にインターネットを通じて出会い、恋愛関係だと錯覚させた上で金銭・金品を要求し、騙し取るのが基本。このロマンス詐欺に仮想通貨詐欺が加わると、詐欺師は金銭・金品を要求する代わりに、仮想通貨による送金を求めたり、投資話を持ちかけたりする手口に変わります。
被害者は、送金後に連絡が取れなくなる・投資した仮想通貨が出金できなくなることで、詐欺に気づくケースがほとんどです。
ロマンス・仮想通貨詐欺の特徴
ロマンス・仮想通貨詐欺は、詐欺師との出会いからメッセージのやり取り、被害者の仮想通貨による送金・投資まで、すべてインターネットのみで完結します。そのため、従来のロマンス詐欺よりも短期間で、送金の要求や投資話を持ちかけてくるのが特徴です。
通貨の流れを追いにくいことや、犯人の素性が分かりにくいことなどから、詐欺師にとってロマンス・仮想通貨詐欺は非常に効率的な手口といえます。
日本人は海外のような恋愛に慣れていないため、外国人の情熱的な言葉や、恋愛している自分の現状に刺激を覚え、騙されていることに気づかないケースも少なくありません。
ロマンス・仮想通貨詐欺の被害に遭った場合、回収は非常に困難です。マッチングアプリ・SNSなど、素性が分からない相手とのやり取りには、細心の注意を払う必要があるでしょう。
ロマンス・仮想通貨詐欺の主な手口は次の通りです。
1.マッチングアプリ・SNSで外国人を装った人物と出会う。
2.メッセージでのやり取りを通じ、インターネット上で恋愛関係になる。
3.仮想通貨による送金・投資を持ちかけられる。
4.送金・投資後に相手と連絡が取れなくなる、出金できなくなる。
投資の場合、偽のサイトや架空の仮想通貨アプリに誘導されるケースもあります。「もっと利益を出したい」「もっと高額投資すれば喜んでもらえるかも」など、人間の欲や恋愛感情を巧みに利用した手口です。
ロマンス・仮想通貨詐欺の事例
ここでは、実際にあったロマンス・仮想通貨詐欺の事例を2つご紹介します。
事例1
マッチングアプリで、外国人経営者の男性と出会う。メッセージのやり取りを通じ、やがて「ハニー」などと呼ばれるようになる。
ある日、将来のために仮想通貨投資を勧められ「指示通りに進めれば大丈夫」と説得される。断り切れず少額投資したところ利益が発生し「もっと稼いで一緒に旅行しよう」などと言われ深みにはまる。
その後、出金しようとしたが「保証金が必要」などと新たに請求される。相談を持ちかけようとしたが、相手との連絡が途絶え、詐欺に気づく。
事例2
マッチングアプリを通じて、とある外国人男性と出会う。「好きだ」などと積極的な愛情表現と同時に「2人の将来のために」と仮想通貨投資を勧められる。
少額を投資したところ利益がでたため、相手を信用して数百万円を投資。その後、出金しようとすると多額の税金が請求され、詐欺に気づく。男性に連絡するが連絡が取れなくなる。
ロマンス・仮想通貨詐欺の対処法
ロマンス・仮想通貨詐欺に遭った場合、支払った額を回収するのは非常に困難です。泣き寝入りするしかない状況にならないためにも、普段からマッチングアプリやSNSを通じての出会いは慎重に判断しましょう。
詐欺に遭わないための対処法として、インターネットを通じて知らない外国人と出会った時は、プロフィールや写真から怪しいところがないか確認することが大切です。偽物の写真を使用していることも多いため、画像検索で同一の写真がないか試すことで、詐欺に気づける場合もあります。
「好き」「幸せになろう」などのメッセージを知り合ってすぐに送ってくる場合も要注意。送金・投資の話を持ちかけられたら、1人で判断せずに友人・知人・警察・弁護士などに相談しましょう。
まとめ
ロマンス・仮想通貨詐欺は、コロナ禍で人との出会いが制限された背景を利用し、寂しさや金銭的な不安・欲に巧みにつけ込んだ新たな詐欺手口です。
被害に遭った場合、回収するのは困難なため、トラブルを未然に防ぐにはロマンス・仮想通貨詐欺について知っておく必要があります。知らない外国人とのやり取りや甘い言葉には十分慎重になり、怪しいと感じた場合は周囲の人々や警察、弁護士に相談しましょう。
JapanPIでは、国内・海外を問わず、個人向けの身辺調査を行っています。お悩みごとがある場合は、いつでも気軽にご相談ください。
【執筆 : Japan PI 小山悟郎】