【タイ】ドリアンとビールの食い合わせは悪いというのは本当か？

　2014年8月22日、ドリアンをつまみにしてビールを飲んでみた。

　東南アジアでは、ドリアンとビールは最悪の食い合わせと言い伝えられている。胃の中でドリアンとビールが化学反応を起こし、最悪、死に至る可能性があるのだとか……。

　筆者は路上の屋台でドリアンを1パック購入し、それをもってビアガーデンで飲むことにした。

　ドリアンを頬張り、ビールをごくごくと喉に流し込む。30分経過。少し酔いがまわってきた程度で、お腹の具合には特に変化なし。

　女性の従業員がやってきて、ジョッキにビールを注ぎながら筆者に訊いてきた。
「ドリアンは美味しいですか？」
「はい、美味しいです」
　そう答えると、彼女はにこりと笑って立ち去っていった。ドリアンとビールの食い合わせについて注意してくることもなかった。

　約1時間かけてピッチャーのビールを飲み干し、1パックのドリアンを食べ終えた。しかし、ゲップから硫黄のような臭いがするという程度で、お腹の具合には、やはりこれといった変化は見られなかった。

　とはいえ、甘ったるいドリアンはビールのつまみに決して合うものではない。あえて危険を冒してまでいっしょに食べることもないだろう。

【取材/撮影 : 小林ていじ】