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タイ政府・各省庁、違法な外国人旅行ガイドの取締り強化

Global News Asia 2023年4月4日 10時0分

 2023年3月30日、タイのスポーツ観光省と労働省、およびタイ王立警察は協力して、就労許可を持たない違法な外国人旅行ガイドの取締りと摘発を強化することを表明した。

 本サイトでも(3月25日)既報の通り、中国人らによる違法な旅行ガイドが横行している件について、タイのスポーツ観光省と労働省およびタイ王立警察はこのほど、就労許可を持たない違法な外国人旅行ガイドの取締りと摘発に協力することを表明。また外務省でも、旅行ガイドは国家資格を持つタイ国籍者のみが就業できる職業であることを通知した。

 これに違反して、労働許可証を持たず国家資格もないまま旅行ガイドを行ったものに対しては、5,000 バーツから 50,000 バーツの罰金が科される。また、その雇用主や企業は、不法就労者 1 人あたり10,000バーツから100,000バーツの罰金が科せられる。さらに再犯の場合、1年の禁錮刑または違法労働者1人あたり50,000~200,000 バーツの罰金が科されることになること。また、外国人労働者の雇用が3年間禁止される。ライセンスのないツアー ガイド、またはライセンス停止中の会社は、2年間の懲役または 500,000バーツ以下の罰金、またはその両方が科される。

 観光局では、違法な旅行代理店による詐欺的な被害を避けるために、パッケージツアー購入前に十分に確認することを推奨している。また、ツアーガイド会社、ツアーガイド、パッケージの購入、ツアーガイドサービスに関する苦情は、観光局コール センター (02-401-1111 ・ 24 時間) で受け付けている。

 近年、日本人在住者に対してアプリなどで旅行ガイドで収入を得られると推奨するものがあるが、それらもタイでは違法となっている。罰せられるのはガイド本人と派遣した側だが、旅行者もトバッチリを受ける可能性もあるため、利用には注意が必要だ。
【編集 : Ekkachai】

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