【コラム】だれか将軍様に、100円ライターでもプレゼントしてやって

　北朝鮮の最高指導者には、タバコに火をつける係と、灰皿を適宜差し出す係がいる。それは女性。まるで、高級クラブの一場面のようだ。

　後継者と目されるジュエお嬢様は、火をつける係。21世紀になっても、火はマッチでつける。…だれか、100円ライターを寄付してやってあげて欲しい。日本朝鮮人団体こそがそれを担えるのではないか。100円ライターの呼び名だが、100円以下で、プチチャッカマン的なお嬢様が火をつける際に、間違って火傷することのないタイプ。決してコレクションにするようなジッポーとは言わない。

　灰皿を差し出す係は、怖い妹様だった。今やジュエお嬢様の陰に隠れて目立たなくなってしまったが。最高指導者がベトナムのハノイで行われた米朝首脳会談に向かう際に、その光景が見かけられた。灰をキャッチするのは、意外とタイミングが難しい。妹様は、なかなか筋がいい。

　今「動く物体」として存在する最高指導者が、本当に本人なのか、何百人とも言われる影武者の一人なのかはわからない。ただ、そばにやはり最高指導者だったおじいさまの血をひくものがいるとそれなりにホンモノには見えることは間違いない。影武者もまた、喫煙者が選ばれているということだろう。

　日本では、マッチを買おうにも、マッチを売っているところがどこだか探すのがちょっと難しくなってきた。

　そういう意味では、今でも、マッチでタバコを吸う最高指導者は、やはり選ばれた人なのかもしれない。
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