漆沢祐樹氏 マレーシアでの経験談など含め、自社のキャリアアップスクールで講演！

　2023年4月26日、日本のキャリアリテラシー問題解決を推進している『キャリアアップスクール i3ビジネスアカデミー』が今月も開催された。今回は88キャリアアップ研修プログラムの開催となり、全国から約60名以上の受講生が参加した。

　88キャリアアップ研修プログラムは、学んだ知識をより具体的に自分の行動や習慣に落とし込むことをテーマに行われており、今自分自身に起こっている『問題』がなぜ起きるのか？ どういった思考が『要因』であるのか？ を深堀りして明確にし、その問題を解決するためには今後どのように行動していくことが適切なのかを思考する講義になっている。

　今回は、【学校では学べないキャリア形成の本質】、【具体策がなければ夢は夢のまま空想に】、【キャリアを考えることで幸福感も得られる】、【二重の依存が思考停止につながる】などキャリア形成の本質について現代の社会人にとってどういった課題があるのかということを漆沢氏の経験も交えて伝えた。

　受講生は「夢や目標はあるが実現する方法がわからない」や「親や先生の言っていることに従えば夢を叶えることはできるのか？」という課題に対して今の自分に置き換えた『課題』とその『要因』を考え、ディスカッション形式で意見交換を行い今後の行動についてアウトプットを行った。

　自分自身の夢がイメージできたとしても空想になってしまっているという現状が多くの受講生に当てはまった。夢を思い描くだけでなく、そこに対して具体的な計画→実行→評価→改善を繰り返し行っていくことが必要ということを学んだ。

　また漆沢氏が直近で訪れたマレーシアでの経験談なども話され、「日本は政治・経済面で協力関係を深めるためにマレーシアに対して多くの投資を行い、経済成長への貢献や技術的支援なども行っています。一方、マレーシアは日本にとっても重要なパートナー国であり、労働力も多く、日本にとって必要な天然資源が豊富です。そのため、これからも日本企業は多くの投資をマレーシアに行い、貿易関係を築いていくことで、日本の若者たちがマレーシアに旅行だけではなくビジネス展開や移住先としても人気が出てくるでしょう」と話した。

　また今回のマレーシア訪問で日本人でありながらも、マレーシアでジャパンモールというテーマでショッピングモールをオープンさせた社長は、「世界を見ればチャイナタウンやコリアタウンなどは多く存在するが、ジャパンタウンという場所がある国はない、それを0から作っている人がいることに感動と刺激をもらえた」と熱く語っていたことも伝えた。

　漆沢氏の話を聞き、日本ではひと昔前の昭和のキャリア形成がまだ根深く浸透しており、25歳前後がキャリアチェンジ・ジョブチェンジがしにくい現状があるが、今の若者が日本という国内だけのマーケットを見るのではなく、当たり前にグローバルな視点に立つことで彼らの選択肢は何十倍にも広がる可能性をこの講義で感じることができた。

　88キャリアアップ研修プログラムは毎月2回開催される予定で次回もさらに充実した内容で開催される予定だ。
【編集 : af】