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【コラム】FAXが繋ぐ韓国の政治と宗教

Global News Asia 2023年5月17日 6時0分

 5年ほど前に、姪に「あんたんちにFAXある?」とメールした。「FAXって、新しいアプリですか?」と返ってきた…。筆者的には、長電話は避けたいので、メールというかパソコンやスマホを保持していない方には、FAXで要件を送る。なので、仕事上も我が家としてもまだまだ現役なんだけど。さらに、コンビニで、50円かけて送ることもある。しっかり送信履歴をもらったのに、着いていない場合もたまにあるけど。

 韓国のこういうところは好きだな。世界中のデジタル化に逆らうように、この3月にFAXに特需が起きる、たぶん。

 政府与党の代表選が3月にある。党員になるのは、オンライン(ネット)可能で、月105円ほど支払えばだれでもなれる。もちろん、3月の選挙時だけ、カルト宗教の信者が「党員」になるのもOK。けれど、辞める時は、郵送かFAX。

 韓国にだって、FAXが使えるコンビニコピー機があるだろう。しかし、3月だけ頼まれて党員になった若年層は、FAXの使い方がよくわからない。ネットで辞めることはできない。

 この手法、野党が編み出した。それを与党が丸パクリした感じ。

 また、条件の一つに直筆もある…一枚一枚筆跡鑑定をするんだろうか。字が違うので、脱党は認められないとメール…ココアが行く。

 FAXを生かすのは好きだが、この面倒くさいところは嫌いだ。やっぱり、韓国って面倒くさい。でも、大量に若者を党員にするのは可能だ。お金持ちが年間1260円支払えばいいんだから。FAX、韓国で生き延びろよ。
【編集 : fa】

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