【コラム】韓国エスカレーター事故、消防署が映像をマスコミに売った？ 犯人探しが始まる

　韓国の駅で、エスカレーターが逆走し、乗車していた人が崩れるように倒れ、14人が重軽傷を負った。事故は午前8時過ぎに起き、午後にはその映像が詳しくマスコミで報じられた。

　これが、たまたま乗っておらずその場にいた人の動画だとしたらあり得るかもしれない。しかしそれは、事故が発生して5時間もたっていないのに、その映像は現場の防犯カメラのものだった。

　事故にあった人には人権がある。それが重大な事故だとしても、その場にいたかいないかは、守られなければならない個人情報だ。仮に、家族には出張だと言って、不適切な関係の者との旅行に出るためにそのエスカレーターに乗っていたかもしれない。「ちょっと熱が高くて」と会社を休む電話をしたばかりかもしれない～病院に向かう途中でと言い訳はできるか。

　事故直後防犯カメラは、所轄の消防署が確保した。映像が報じられると、承諾もなしになにしてくれる的な抗議の電話が消防署に殺到した。事故原因の究明が本来は先なのに、なぜ現場映像がマスコミに流出したのか犯人探しが始まった。韓国というお国柄、本当の犯人は出てこない気もするが。

　韓国の法的には、こういう事故が起こりました報道する際には、イコール個人情報が流出したとはならない。これは、日本でいうところの「おてんとうさまはみている」なのかもしれない。

　だが、昨今のSNSの動画に例えるならば、自分は絶対に安全なところにいて、人が殺される様子を「たまたま」撮影しUPする。それをより高値で買ってくれるマスコミに短時間で交渉するルートがあって、備え付けの防犯カメラよりも生々しかったりする。それと同じことが起こったということだろうか。
【編集 : fa】