Infoseek 楽天

【コラム】そうそう金城武って今なにやってるの? 台湾

Global News Asia 2023年7月29日 17時0分

 金城武、かねしろたけし。お父さんが日本人で、沖縄がルーツで、台湾のスターなんだけど、日本国籍なんだよね。日本では、深キョンと共演したドラマで有名になったけど…筆者は、彼がまだ台湾で、台湾語と日本語の単語をごちゃごちゃにした「何語?」的な(とんでも)歌手で人気を得ていた頃か知っている。そして台湾の中波ラジオ・国営日本語放送のDJから全曲集的カセットとサインもらったんだよね。そうか彼ももう年齢からして大物スターだよね。今はなかなかメディアに登場しないらしいけど。金城武ミニ雑談でした。

 台湾には、「金城武の木」が存在する。もともとは、2013年にエバー(長英)航空のCMの現場にあったアカギの大樹を差してそういうようになったらしい。10年以上も金城武の木と呼ばれるほど、金城武の存在は偉大なのだね。残念ながらCMで使われた木は、2014年の台風で甚大なる被害を受けて、現在も治療中であり、その回復度は85%程度と言われている。それでも、その一帯は金城武の木のあるところと呼ばれている。

 アカギの木は台湾では「奉茶樹」と本当は呼ぶ。行政の公務関係ではその名称を使用しているが、それでは正直観光PRにはならない。

 被害を受けたとしても、金城武の木のネーミングのおかげで、人気スポットになり、2016年から昨年末7年間弱の間に587万人が観光に訪れ、周辺地域に相当の経済効果をもたらした。

 エバー航空的にも、CM契約が終了しているにも関わらず、金城武という個人名=商標登録を使うわけにはいかず「奉茶樹」としている。「奉茶」は、台湾で古くから行われていた旅人にお茶をふるまう習慣の意味だ。CMで金城武さんが、この木の下でお茶をおいしそうに飲む姿は、やはり「奉茶樹」よりは「金城武の木」だ。

 この木が存在する池上郷の郷長は、金城武の所属事務所に、その名前を使わせてほしいと働きかけている。ロケ地に選んだエバー航空も後押しをして。

 表舞台にはなかなか出てこないようではあるが、彼や彼の事務所が断わるわけはない。呼び方は法律で決まっても、その名で呼ぶなと人に圧力をかけるわけにはいかないのが「言葉」だからだ。「金城武の木」いいじゃないか。同じ日本人として誇りに思うよ。
【編集 : fa】

この記事の関連ニュース