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【コラム】韓国に「特許」はいらない

Global News Asia 2023年7月30日 9時45分

 おまえのものはおれのもの おれのものはおれのもの。韓国人を表すのに一番有名なことわざともいえる。韓国の一パン店の店主がこう主張する。「2014年に特許出願して、デザイン登録証と商標登録証を交付されているのだから、うちのパンこそが元祖ブランドに間違いない」。出願して認定されるまで時間がかかるから、特許が認められているのかそうではないのかは明らかにされていない。

 パンにおける特許。消費者にはあまり関係ないとも言える。売れたら似たようなパンがあちこちのパン店に並ぶし…クロワッサンやフランスパンというジャンルが特許だったら、フランスに行かないと食べられない。またジャムパンやあんぱんが特許になったら、もうコンビニのパン棚はスッカスカだろう。

 この店でかつて数か月だけ働いた人物が、特許案件名で法人を立ち上げた。本物のレシピとはちょっとだけ違う…たぶん、べーカリーのあんぱんには芥子の実が振ってあるけど、市販の大量生産にはヘソだけ程度の違いレベル。ちょっとだけ違わせることで、特許を盗んだとは言われないため作戦。そして、広告宣伝費をかけて「うちが元祖」と世の中に広め、莫大に売れた。年間売り上げ日本円にして5億4700万円ほど。

 ちゃんと特許を申請している方は、年間売り上げが5470万円ほど。まあそれだけでも売れていると思うかどうかだが、偽物扱いをされるのが一番つらいという。あまりのつらさに、不正競争防止法で、売れている方を告訴した。だが、法の裁きが出るころには、どちらのパンも、過去に流行ったあれね、になる。特許とはそれほど微妙なものだ。

 称号や商品の模倣、営業秘密のあからさまな侵害だと、法的制裁を受けるのだが…仮に宣伝効果で今爆売れしているとして、本当においしい物ならば、おいしい方に客は戻るとも思うのだが。結論から言えば、韓国人は技術的商売をする上で、従業員を雇わない自営しか「自衛手段」はないのだと思える。
【編集 : fa】

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