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【コラム】パンが、貨幣にもなるか? 韓国

Global News Asia 2023年8月1日 18時0分

 2019年から発売されて、今や韓国のソウルフードになった「10ウォン」パンが、貨幣の法律に引っかかるかもしれない渦中にいる。尹錫悦大統領の好物ともささやかれるくらいの「10ウォン」パンなのだからお目こぼしがあってもよかろうに。

 さて、「10ウォン」パンとは。韓国の10ウォン硬貨にそっくりのデザイン。カステラのような生地にチーズがたっぷり。それで、1個10ウォンと思いきや、日本円で330円。全く10ウォンなパンじゃない、ちょっとね、あれだね。

 そのパンに一言異を唱えたのが韓国銀行(日本の貨幣を統括する日本銀行と同じ立場)。許可なく貨幣のデザインを使用することは、法律に触れるのだそうだ。デザインさえ変えれば、味覚的問題製造法などは、問題ない。

 10ウォンパンではなく、微妙な格差をつけるために500ウォンと書かれたパンも売り出されている…価格はほぼ同じ。零細企業のパクリなので、こちらにはまだおとがめはない。

 1個550円だが、日本にも10円パンがある。最初はチーズ味だけだったが、今はカスタードや抹茶、チョコや小豆味まである。全国的規模でみるともっとオリジナルな味がありそうだ。日本の10円パンは、10円玉よりも大きくて、しっかりパンだ。造幣局的には、硬貨と間違いようのないサイズと取り合わない。

 韓国の100ウォン硬貨のサイズが限りなく日本の100円玉に似ているのに、100円の価値はなく自動販売機などで違法に使われていることの方が…10ウォンパンよりも国際的に貨幣問題になるような気がするのだが。

 なお、発祥については、国際問題になるので、同じころにどっちかが作ったということでよろしいだろうか。
【編集 : fa】

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