2014年8月28日午後8時頃、BTS(高架鉄道)エカマイ駅の近くを歩いていると、インド人らしき中年夫婦に呼び止められた。
夫のほうが英語で筆者に訊いてくる。
「エカマイ駅はどっちだ?」
「あれだ」
「そうか。ところで今は1ドル、何バーツだ?」
「知らん」
「なぜだ? 君はタイ人ではないのか?」
「日本人だ」
「おー、(これだけ日本語で)こんにちは、こんばんは」
筆者は、こいつら詐欺師だなと判断し、彼の日本語の挨拶を無視して歩き去った。エカマイ駅のすぐ目の前でエカマイ駅の場所を訊いてくるのも不自然だし、通行人に1ドル何バーツか? と訊いてくるのはさらに不自然だ。そんなの銀行で訊くか、てめーがネットで調べろ! という話である。
おそらく「お金見せて詐欺」だろう。タイか日本のお札を見せてくれという話に持っていき、お札を受け取って枚数を数えている間に手品のように何枚か抜き取ってしまうという詐欺である。
バンコクにはこの他にも「ブラックマネー詐欺」「宝石詐欺」など、さまざまな詐欺が横行している。少しでも、こいつは怪しい! と感じたら、相手にせず、すぐにその場を離れることが重要である。
少し前にはこんなこともあった。バンコクの某ショッピングモールをブラブラしていると、見知らぬ男が筆者の着ていたTシャツを指差してこう言ってくる。
「君のそのTシャツはすごくかっこいいな!」
筆者は、ムムッ、こいつも詐欺師だなと判断し、その男を無視して歩き去った。だって不自然なのである。
筆者がそのとき着ていたTシャツは何かの景品でもらったメチャクチャ酷いデザインのもの。ふつうの人だったら寝巻きか雑巾にしかしないような代物で、「かっこいい」という言葉とはあまりにも遠くかけ離れていたのだ。
おそらく「君のTシャツかっこいいな詐欺」だろう。通行人の着ているダサいTシャツを「かっこいいな」と褒め称える詐欺である。
しかし、そこからいったいどのようにしてお金を騙し取るのかはまったくの謎である。
【取材/撮影 : 小林ていじ】
夫のほうが英語で筆者に訊いてくる。
「エカマイ駅はどっちだ?」
「あれだ」
「そうか。ところで今は1ドル、何バーツだ?」
「知らん」
「なぜだ? 君はタイ人ではないのか?」
「日本人だ」
「おー、(これだけ日本語で)こんにちは、こんばんは」
筆者は、こいつら詐欺師だなと判断し、彼の日本語の挨拶を無視して歩き去った。エカマイ駅のすぐ目の前でエカマイ駅の場所を訊いてくるのも不自然だし、通行人に1ドル何バーツか? と訊いてくるのはさらに不自然だ。そんなの銀行で訊くか、てめーがネットで調べろ! という話である。
おそらく「お金見せて詐欺」だろう。タイか日本のお札を見せてくれという話に持っていき、お札を受け取って枚数を数えている間に手品のように何枚か抜き取ってしまうという詐欺である。
バンコクにはこの他にも「ブラックマネー詐欺」「宝石詐欺」など、さまざまな詐欺が横行している。少しでも、こいつは怪しい! と感じたら、相手にせず、すぐにその場を離れることが重要である。
少し前にはこんなこともあった。バンコクの某ショッピングモールをブラブラしていると、見知らぬ男が筆者の着ていたTシャツを指差してこう言ってくる。
「君のそのTシャツはすごくかっこいいな!」
筆者は、ムムッ、こいつも詐欺師だなと判断し、その男を無視して歩き去った。だって不自然なのである。
筆者がそのとき着ていたTシャツは何かの景品でもらったメチャクチャ酷いデザインのもの。ふつうの人だったら寝巻きか雑巾にしかしないような代物で、「かっこいい」という言葉とはあまりにも遠くかけ離れていたのだ。
おそらく「君のTシャツかっこいいな詐欺」だろう。通行人の着ているダサいTシャツを「かっこいいな」と褒め称える詐欺である。
しかし、そこからいったいどのようにしてお金を騙し取るのかはまったくの謎である。
【取材/撮影 : 小林ていじ】