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【コラム】今頃、塩パンがブームだって…遅い・韓国

Global News Asia 2023年8月9日 6時45分

 韓国では今「塩パン」がブーム、だ。見た目は瞬間、クロワッサンがぎゅっと硬くなった感じに見えなくはない。フランスパンよりは柔らかく食べやすくて、デニッシュ系からするとかむのに力がかかる。プレンはプレンでしっかり生地作りに取り組まれているとパンだなと実感する。ゴマがブレンドされているものがあるし、あんこが練り混ざっているのもある。それが筆者の知っている塩パンで、田舎の地方都市のスーパーのベーカリーで150円程度。1個ではお腹がいっぱいにはならないので、何回か買った程度。

 韓国の塩パンは表面がサクサクしていて香ばしい。中はもちもち。パンの底はカリッとしている。なによりも塩加減が絶妙。コロナ禍の2021年あたりから、じわじわと人気が出た。

 ただ問題は、韓国の塩パンは、高い。最低でも220円~大量生産している大手パンメーカーの品。個人経営だと330円~550円するという…そこまで出すものではないな。

 パンは一つのヒット商品ができると、特許権とはまた別に、微妙に違う類似品が多々でる。お値段に応じて買うか。味に比例して財布が緩むのかはわからない。

 ただ最初にヒットしたパンを超えるものを作るのは至難の業だ。日本で2003年ごろに生まれたものが塩パンの第一号。初めて作った日本人は、材料の生まれたところを教えてはいない。普通のバターではなく、なかなか手に入らない発酵バターを使っている。そして味の基になる塩もまた秘密だ。その手塩にかけたパンが、日本で110円くらいで、真似したパンの方が高くなる。

 ちなみに、あさイチで焼きあがった塩パンは、夕方の赤札時間にはかなり硬くなっているので、バッタモノでも焼き立てを食べるべき。それは、韓国も同じだ。
【編集 : fa】

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