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【コラム】ビールの海、左党にはたまらん 韓国

Global News Asia 2023年10月8日 6時0分

 2023年猛暑の中、左党にはたまらん事故が、ソウル市内の道路で起きた。瓶ビールを運搬していた25トン貨物車のウィングボディ(側面が左右に開く荷台を持つトラック)が突然開き、ビールがケースごと落下したのだ。

 瓶ビールにして約4000本。それらを収納したプラスティック箱200個が落ち、その周辺はビールの海になった。
左党はその臭いだけで。酔っぱらえただろう。一生このままでいたいと願っただろう。ビールという嗜好品、液体だけならばそれでいい。
だが、落として亀裂が入って漏れ出すような缶ビールじゃない。瓶ビールは割れると、道路中がガラス片だらけになる。人は歩かないだろうが、車のタイヤがパンクする恐れもある。

 事故収拾のため、公務員が20人招集され、ガラス片やケースなどを乗せる車両10台も呼ばれた。
掃除のために4時間ほど道路は封鎖された。

 左党にはたまらなくても、その道路を通って目的地に急いでいる車もたまらないだろう。迂回すれば確実に時間を食うからだ。もしかしたら、もうそのメーカーのビールは買わないと怒りがこみ上げたドライバーもいたと推測できる。

 ただ、辛うじて起きた時刻が深夜から朝にかけての4時間で、渋滞になる時間帯ではなかったこと。真夜中に招集された公務員には、時間外手当がつくのだろうか。

 片づけられても、ビール臭は数日続く。

 ドライバーには受託した会社から個人請求がいくのか、保険金でなんとかなるのか。そのトラックのメーカーが知りたいものだ。まさか走行中に開くなんて、ドライバーだって想像しなかったはずだから。

 ああ、もったいない。
【編集 : fa】

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