【プロローグ】
「娘さんが初めて連絡をしてきたのは2020年6月の始めでした。それから毎日のようにメールが来たり、訪問があったりとできるだけのことはしましたが、もう限界でした。」
疲弊した表情で重い口を開いてくれたのはNPOセブウィッシュの日本人女性理事だった。
先週からネットを騒がせている日本人母娘。
2週間ホームレス生活をしていてお金もなく、英語も話せないという報道があったが、殆どが事実と異なっている。
今回現在日本へ一時帰国している日本人女性理事に直接取材して真の情報を入手することができた。
【概要】
まずこの母娘についてだが、3年弱マンダウエのホテルをマンスリーでレンタルしており、経済的には全く困窮していない。父、母、娘の3人家族だったが、父は死亡。関東地方にある程度広い土地建物を所有しており、父の残した資産も母娘が一生働かなくても困らない位の額がある。
福島の放射線物質で脳みそが破壊されるからと関西、中国地方などを転々としていたが、いつも近隣トラブルで長くは住めなかったらしい(母親談)。
二人とも英語が話せないというのは嘘で、娘は日常会話可能な英語レベル。母親も片言の英語は理解し話すことはできる。
但し、娘は自分が要求する時のみ会話が成立し、他人が話しかけても意にそぐわない会話だと知らんぷりわからないふりをするということだ。
また、報道では2週間ホームレス生活をしていたというが、実際には10月6日の夜遅くにラプラプ市にあるNPOセブウィッシュ周辺にやってきて、翌日から10月10日夕方まで居座り続けていた。NPOセブウィッシュは活動資金を得るために小さな食堂を運営しているが、この母娘がいたためにお客さんは怖がって入ってこれず、日曜日を除く4日間の売り上げはゼロ。閉店時間になり店を閉めても従業員がいなくなると敷地内のテラスに入り、そこで夜を明かしていた。
娘は母親のことを「菌ちゃん」と呼び、母親も娘を戒めるでもなくオロオロと娘の後をついていくだけの生活だ。
【事の始まり】
母娘はフィリピンがコロナでロックダウンした2020年3月直前に日本を脱出してセブに到着。ホテルを転々としたがいつも「悪霊」に邪魔をされ、追い出されてしまったという。
セブウィッシュでは母娘のビザの更新、家探し、買い物など様々な手助けを無償で行なって来た。本来NPOセブウィッシュはフィリピン人の支援を目的に設立された法人だ。
「海外で困っている邦人がいるなら、できる範囲でのお手伝いをするのは当たりまえですから。」と前出の日本人女性理事。
【なんだかおかしい】
雲行きが怪しいなと彼女が感じたのは2020年7月下旬の事。
「スマホを立て続けに3台ハッキングされた」
「ホテルの宿泊客に監視し続けられている」
「グーグル検索やグーグルマップの検索結果やページの内容さえ悪霊に改竄される」
「このことを他人に伝えると悪霊に嫌がらせをされ、シャープペンの芯が折れ続けて書き物ができなくなったり体中痒くなったり髪の毛が抜けたりする」
「健康に良いことをすると悪霊が邪魔をして逆効果になる」
などなどのメッセージを日々大量に送ってくるようになったからだ。
そして、
「とても卑劣で狡猾な性質の悪霊なのだが、それを指摘すると途端に普通の体質に戻ったりと矛盾だらけでコントロールされている。」
「それに敵対してくれる“先代さん”という善霊がいるのだが、あなたに拳銃で射殺されるから近づくなと悪霊に言われたのをとりなしてくれた。」
などとも書かれていた。
そして
「私たちのこの荒唐無稽な話を誰も信じてくれず、ただ気が狂っていると思われ、疎んじられてしまい、精神的に異常だと言われてしまう」
とも書かれていたそうだ。
また、直接訪問されたときに会話をしていると「ひょひょひょ」「ふぅふぅふぅ」などという声を娘が発し、「悪霊が娘の体の中にいて意図せずともこういう声がでてしまう」と母親が語ったそうだ。
さらに「これさえ飲めば健康体でいられる」という米と雑草と水をペットボトルに入れ、発酵させたものを10リットルほど持参して来てそれを飲めと言われたこともあったとか。
「発酵しているものと腐ったものの違いは私でもはっきりわかります。あの液体は明らかに腐敗臭を放っていて、とても飲めるものではありませんでした。」と、日本人女性理事。
【迷惑行為】
一番困惑したのは、今年の1月、夜中の1時にやってきて、鉄製のゲートをガンガン叩き、門をゆすり、大きな声でわめきちらし、1時間近くそれが続いたことだ。
今にもゲートを壊して入ってきそうな勢いで、近所の人も出てきたので警察を呼んだ。
だが、到着した警官は逆に日本人女性理事に対し、「夜中にわざわざ訪問して来てくれた相手、しかもお年寄りと女性をむげに扱うとは何事だ!」と非難し、マンダウエのホテルまで送り届けたという。
この時、娘はさんざん日本人女性理事ともう一人の日本人理事に罵詈雑言を浴びせ、
「この裏切り者! 二度と来るか! 私たちにこれ以上関わるな! !」
と言ってパトカーに乗り込んだ。母は一度乗り込んだ車から降りてお年寄りとは思えぬ速さで数十メートル走って日本人女性理事に近づき、恐ろしい形相かつ押し殺した声で
「あなた、やっぱり悪霊にとり憑かれていますよ、このまま飛行機に乗って帰国したら死にますよ」捨て台詞を吐いて去っていった。(続く)
【編集 : af】
「娘さんが初めて連絡をしてきたのは2020年6月の始めでした。それから毎日のようにメールが来たり、訪問があったりとできるだけのことはしましたが、もう限界でした。」
疲弊した表情で重い口を開いてくれたのはNPOセブウィッシュの日本人女性理事だった。
先週からネットを騒がせている日本人母娘。
2週間ホームレス生活をしていてお金もなく、英語も話せないという報道があったが、殆どが事実と異なっている。
今回現在日本へ一時帰国している日本人女性理事に直接取材して真の情報を入手することができた。
【概要】
まずこの母娘についてだが、3年弱マンダウエのホテルをマンスリーでレンタルしており、経済的には全く困窮していない。父、母、娘の3人家族だったが、父は死亡。関東地方にある程度広い土地建物を所有しており、父の残した資産も母娘が一生働かなくても困らない位の額がある。
福島の放射線物質で脳みそが破壊されるからと関西、中国地方などを転々としていたが、いつも近隣トラブルで長くは住めなかったらしい(母親談)。
二人とも英語が話せないというのは嘘で、娘は日常会話可能な英語レベル。母親も片言の英語は理解し話すことはできる。
但し、娘は自分が要求する時のみ会話が成立し、他人が話しかけても意にそぐわない会話だと知らんぷりわからないふりをするということだ。
また、報道では2週間ホームレス生活をしていたというが、実際には10月6日の夜遅くにラプラプ市にあるNPOセブウィッシュ周辺にやってきて、翌日から10月10日夕方まで居座り続けていた。NPOセブウィッシュは活動資金を得るために小さな食堂を運営しているが、この母娘がいたためにお客さんは怖がって入ってこれず、日曜日を除く4日間の売り上げはゼロ。閉店時間になり店を閉めても従業員がいなくなると敷地内のテラスに入り、そこで夜を明かしていた。
娘は母親のことを「菌ちゃん」と呼び、母親も娘を戒めるでもなくオロオロと娘の後をついていくだけの生活だ。
【事の始まり】
母娘はフィリピンがコロナでロックダウンした2020年3月直前に日本を脱出してセブに到着。ホテルを転々としたがいつも「悪霊」に邪魔をされ、追い出されてしまったという。
セブウィッシュでは母娘のビザの更新、家探し、買い物など様々な手助けを無償で行なって来た。本来NPOセブウィッシュはフィリピン人の支援を目的に設立された法人だ。
「海外で困っている邦人がいるなら、できる範囲でのお手伝いをするのは当たりまえですから。」と前出の日本人女性理事。
【なんだかおかしい】
雲行きが怪しいなと彼女が感じたのは2020年7月下旬の事。
「スマホを立て続けに3台ハッキングされた」
「ホテルの宿泊客に監視し続けられている」
「グーグル検索やグーグルマップの検索結果やページの内容さえ悪霊に改竄される」
「このことを他人に伝えると悪霊に嫌がらせをされ、シャープペンの芯が折れ続けて書き物ができなくなったり体中痒くなったり髪の毛が抜けたりする」
「健康に良いことをすると悪霊が邪魔をして逆効果になる」
などなどのメッセージを日々大量に送ってくるようになったからだ。
そして、
「とても卑劣で狡猾な性質の悪霊なのだが、それを指摘すると途端に普通の体質に戻ったりと矛盾だらけでコントロールされている。」
「それに敵対してくれる“先代さん”という善霊がいるのだが、あなたに拳銃で射殺されるから近づくなと悪霊に言われたのをとりなしてくれた。」
などとも書かれていた。
そして
「私たちのこの荒唐無稽な話を誰も信じてくれず、ただ気が狂っていると思われ、疎んじられてしまい、精神的に異常だと言われてしまう」
とも書かれていたそうだ。
また、直接訪問されたときに会話をしていると「ひょひょひょ」「ふぅふぅふぅ」などという声を娘が発し、「悪霊が娘の体の中にいて意図せずともこういう声がでてしまう」と母親が語ったそうだ。
さらに「これさえ飲めば健康体でいられる」という米と雑草と水をペットボトルに入れ、発酵させたものを10リットルほど持参して来てそれを飲めと言われたこともあったとか。
「発酵しているものと腐ったものの違いは私でもはっきりわかります。あの液体は明らかに腐敗臭を放っていて、とても飲めるものではありませんでした。」と、日本人女性理事。
【迷惑行為】
一番困惑したのは、今年の1月、夜中の1時にやってきて、鉄製のゲートをガンガン叩き、門をゆすり、大きな声でわめきちらし、1時間近くそれが続いたことだ。
今にもゲートを壊して入ってきそうな勢いで、近所の人も出てきたので警察を呼んだ。
だが、到着した警官は逆に日本人女性理事に対し、「夜中にわざわざ訪問して来てくれた相手、しかもお年寄りと女性をむげに扱うとは何事だ!」と非難し、マンダウエのホテルまで送り届けたという。
この時、娘はさんざん日本人女性理事ともう一人の日本人理事に罵詈雑言を浴びせ、
「この裏切り者! 二度と来るか! 私たちにこれ以上関わるな! !」
と言ってパトカーに乗り込んだ。母は一度乗り込んだ車から降りてお年寄りとは思えぬ速さで数十メートル走って日本人女性理事に近づき、恐ろしい形相かつ押し殺した声で
「あなた、やっぱり悪霊にとり憑かれていますよ、このまま飛行機に乗って帰国したら死にますよ」捨て台詞を吐いて去っていった。(続く)
【編集 : af】