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【コラム】列車内でメイクをしないで、に女性たちから避難轟轟・中国

Global News Asia 2023年10月23日 7時0分

 その日は短大の卒業式の日だった。羽織袴に身を包んだ高校時代の同期が電車の中で堂々と化粧していた。恥ずかしいなあと思った。40年ほど前のことだ。
時代は流れて、今は電車の中でもバスの中でも、スーパーの休憩場でも、どこでもメイクをしている女性がいる。トイレは化粧室とも呼ばれ、大きな鏡があるのだからそこですればいいのにとか思う(あまり多目的トイレを占領されると困るが)。

 中国鉄道がSNSで、客室にごみを捨てたり、遠く離れた席に向かって大声で会話する行為などの迷惑行為を控えてほしいと訴えた。
その中に、女性が座席でメイクをしている最中に、隣の席の全く知らない乗客に化粧品の液体や粉をふりまく行為が映っていた。隣の客は迷惑だとはっきり伝え、女性が謝った。

 この謝った行為を、女性たちが怒っている。メイクそのものではなく、じゃあ、女性は列車に乗るなということねと、拡大解釈した上で広がっているのだ。中国は相変わらず男性社会、女性がちょっとの時間お化粧をすることも許さないとか、女性は忙しいとか、自分の自由への越権行為だとか…。

 中国鉄道側は、女性客が減るのは困るので、メイクを禁じているのではない、女性を侮辱はしていないと声明を出したが、女性たちの怒りに油を注ぐ結果になっている。

 お化粧は、身だしなみのひとつだ。お化粧することで美しくなると思う人、一切メイクせずすっぴんで生きる人、多様性は存在する。けれど、秘すれば華で、簡単な化粧直しは化粧室で、ガッツリメイクは落ち着ける場所、一人で行うべきと、筆者は思う。アイライン入れているとき、口が自然とポカンと開く。本当にだらしない顔だ。品性が出てしまう。

 自由かもしれない。でも化ける過程を見せられる人の立場も、自由ならば考えてほしい。最近の女性は、なんかだらしない。
【編集 : fa】

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