国連が認める健康食材・高い栄養価と効果から「ミラクルツリー」と評されるモリンガ(マルンガイ)

　2024年2月、日本でも注目されているミラクルツリーの、モリンガ(マルンガイ)。国連が認める健康食材で高い栄養価と健康効果・美容効果からお勧めの野菜だ。

　日本では、生の葉っぱをスーパーなどで買い求めるのは難しいが、フィリピン・ミンダナオ島ではいろいろな場所にミラクルツリーがあり、手軽に摘むことができる。

　ダバオ郊外の住宅地「Granville III Subdivision」でも一部のモリンガは街路樹的に植えられている。

　モリンガは、ワサビノキ科の植物で、インド、アフリカ、フィリピンなどの亜熱帯地域で古くから利用されていた。この「ミラクルツリー」は、根から種まで全ての部位が利用できる万能な植物。

　ビタミンやミネラル、食物繊維、必須アミノ酸など、約90種類以上の栄養素を含んでいる。特に妊婦や授乳期の母親、幼い子どもには推奨されている食材だ。

　健康効果としては、血圧や血糖値の降下、二日酔い予防、腰痛、便秘の改善、整腸作用、デトックス効果が報告されている。

　フィリピンでは、モリンガスープは一般的な家庭料理で、モリンガ自体の独特の苦みはスープにすることで消え、美味しく頂ける。定番はチキンスープ。フライパンに少量のオリーブオイルを入れ、ニンニク、玉ねぎ、生姜、青唐辛子を入れ、弱火で3～5分程度炒める。圧力鍋に、モリンガ、骨付き鶏肉、塩、胡椒、水、フライパンで炒めた薬味を加え30分圧力鍋で炊く。

　ヒロットセラピースクール 山口 理津子代表は『モリンガについて、葉の栄養成分は、体の健康として、基礎体温の上昇や基礎免疫力のアップ(90種類のバランスのとれた栄養成分)。腸内フローラを整える食物繊維、ビタミンB群なども豊富です。お肌の健康については、ターンオーバーの正常化(タンパク質、亜鉛、ビタミンA/C)。明るい肌(美白) ビタミンB,C,Eなど、シミそばかす(抗酸化作用のある46種類の栄養成分)。心の健康については、ビタミンB群でストレスに負けない。ビタミンB群、葉酸は、心の安定・うつの予防に効果のある可能性があります』と伝えている。

　モリンガを常用しているアクティブシニア・マクタン島木曜会 尾田慎二さんは『モリンガは生命力が強く丸裸に収穫しても、数日後には新しい芽が出てきます』と話す。

　日本知的障害者協会バビタの家 杉山 明子代表は『モリンガ、ボホールではカモンガイって言います、私はバビタハウスのFBページでカモンガイを使った料理など時々紹介していますよ！ こっちの人は野菜食べないし、うちにもカモンガイ植えてあります。モリンガはスーパー野菜ですよ！ 』と述べた。
【編集 : Eula Casinillo】