キャピタル A、サステナビリティ戦略の刷新によりESG格付け上昇

　2024年2月20日、キャピタル Aは、気候変動リスクに対する取り組みとステークホルダーとのコミュニケーション改善を重視するサステナビリティ戦略の刷新が成功し、世界的サステナビリティ格付けにおいて上位にランクインした、と発表した。

　エアアジア・グループとしては、2023年の「CAPA-Envest Global エアライン・サステナビリティ・ベンチマーク・レポート」において、「GOLD Environmental Sustainability」の評価を受けたのが最新の賞となる。効率性と環境パフォーマンスの向上を推進したのが評価されたかたちだ。ロンドン証券取引所グループは、ESGスコアリングにより、キャピタル Aを15位にランク付けした。

　マレーシアでは、Capital AのESGスコアは、2020年から2022年にかけて5段階評価で2.9から3.2に上昇。キャピタル Aのタイにおける関連会社であるアジア・アビエーションも、タイ証券取引所のESG評価においてAA評価の企業としてランク付けされた。

　キャピタル Aは、時価総額10億米ドル以上の上場企業を対象とした二つのグローバル・インデックス※をベンチマークしている。S＆P グローバルが実施した最新のコーポレート・サステナビリティ評価(CSA)では、キャピタル Aは、2020年の32％から40％へとスコアを改善させた。また、昨年、キャピタル Aは2021年の社会的業績開示をブルームバーグ男女平等指数(GEI)の審査対象として提出し、インクルージョンにて閾値を上回るスコアを獲得している。

　キャピタル A のチーフ・サステナビリティ・オフィサーであるヤップ・ムン・チン氏は、「2020年にキャピタル Aは、社内および社外におけるサステナビリティ活動のバランスの改善に着手しました」と述べ、「私たちの戦略には主に二つの柱があります。一つは、コストと効率に関する横断的な規律をESGリスクの管理に適用すること、そして二つ目の柱は効果的なコミュニケーションです」と続けている。

　上記施策は、キャピタル Aのステークホルダーから高く評価。2023年12月、Maybank IB Researchは、キャピタル Aの「称賛に値する」長期的なESG目標と「新鮮な」報告書について言及し、キャピタル Aの株に対しBUY(買い)の評価を維持するレポートを公表している。2023年の業績に関する最新のレポート・サイクルにおいて、キャピタル Aおよびアジア・アビエーションは、サステナビリティにさらに重点を置き、ESGの優先事項および戦略に関する情報発信をさらに強化をするグループ各社の取り組みを補完するため、単独のサステナビリティ・レポートを公表する予定だ。

　※2020年から2023年の間、キャピタル Aは上記二つのグローバル・インデックスによるESGベンチマーク評価の対象だったが、レポート期間中にパンデミックにより時価総額が減少したため、実際の選定には含まれなかった。
【編集 : af】