2024年2月22日、ANAホールディングス株式会社100%出資の子会社、株式会社エアージャパンが運航する「AirJapan」ブランドのフライトが欠航し、タイ王国で猛非難される事態となった。そこには同社の対応の不味さが伺えた。株式会社エアージャパンは、新ブランド「AirJapan」と全日本空輸からの受託業務として東南アジアなどで「ANA」便も運航している。
株式会社エアージャパンのWEBページには、AirJapanの説明で『FSC(フルサービスキャリア)でもLCCでもない新しい空の旅』と記載があり、日本旅行を楽しみにしていたタイの旅行者も期待を抱いて搭乗しようとしていた。
「AirJapan」は、2月2日にバンコク路線を就航したばかり。問題となったのは、2月22日バンコク・スワンナプーム空港発成田行きだったNQ002便が、バンコクに到着した際に着陸装置に不具合が見つかったため、当初は出発を遅らせて点検と修理を行った。しかし、予定出発時刻を大幅に超えた午前2時55分になって欠航に至ったもの。
そして、その案内も不十分で、ネットなどでも対応が非難され炎上状態になってしまった。また、同便に搭乗予定だった乗客には、日本でのホテルや交通機関を予約している人も多かったため、補償を求める人で大きな混乱になった。同社からは、2月26日になって謝罪と補償に関するコメントが発表されたが、航空券代金のみ返金対象で、ネットなどから個別に対応するとしている。
以前から格安航空会社を利用するにあたっては、遅延や欠航の際には、レガシーキャリアのような代替え便や補償がないことを危惧する声は多かった。しかし、今回の件では、同社が1機だけで運航していたことが判明。これは、LCCとはいえ定期便を運用する航空会社としては、あまりにも無責任だと言わざる得ない。しかも、WEBページには『FSC(フルサービスキャリア)でもLCCでもない新しい空の旅』と記載しておりLCCではないのに、LCC並みの対応では、タイ人から大きな非難を浴びても自業自得と言えそうだ。タイ運輸当局から、株式会社エアージャパンに対して事情説明も求められた。
「AirJapan」は新規参入とは言え、日本を代表する全日空の系列会社だ。そのため、今回の新規参入には期待が大きかった。その運賃が格安であろうとも、親会社である全日空のイメージを持って利用したとしても無理からぬことで、今回の不手際は親会社にも責任が及ぶと言えるだろう。また、チャーター便ならいざ知らず、1機だけで定期便で運用しているのは、あまりにも無謀ではなかったか。欠航した日には、就航初日の成田ーソウルも欠航になった。ジャパンクオリティーとは、今や世界的に定評がある。しかし、このような安かろう悪かろうという日本ブランドは、まさに顔に泥を塗るようなもの。どうか、今後は機材の充実とサービスの向上を図って欲しいものだ。
【編集 : Ekkachai】
株式会社エアージャパンのWEBページには、AirJapanの説明で『FSC(フルサービスキャリア)でもLCCでもない新しい空の旅』と記載があり、日本旅行を楽しみにしていたタイの旅行者も期待を抱いて搭乗しようとしていた。
「AirJapan」は、2月2日にバンコク路線を就航したばかり。問題となったのは、2月22日バンコク・スワンナプーム空港発成田行きだったNQ002便が、バンコクに到着した際に着陸装置に不具合が見つかったため、当初は出発を遅らせて点検と修理を行った。しかし、予定出発時刻を大幅に超えた午前2時55分になって欠航に至ったもの。
そして、その案内も不十分で、ネットなどでも対応が非難され炎上状態になってしまった。また、同便に搭乗予定だった乗客には、日本でのホテルや交通機関を予約している人も多かったため、補償を求める人で大きな混乱になった。同社からは、2月26日になって謝罪と補償に関するコメントが発表されたが、航空券代金のみ返金対象で、ネットなどから個別に対応するとしている。
以前から格安航空会社を利用するにあたっては、遅延や欠航の際には、レガシーキャリアのような代替え便や補償がないことを危惧する声は多かった。しかし、今回の件では、同社が1機だけで運航していたことが判明。これは、LCCとはいえ定期便を運用する航空会社としては、あまりにも無責任だと言わざる得ない。しかも、WEBページには『FSC(フルサービスキャリア)でもLCCでもない新しい空の旅』と記載しておりLCCではないのに、LCC並みの対応では、タイ人から大きな非難を浴びても自業自得と言えそうだ。タイ運輸当局から、株式会社エアージャパンに対して事情説明も求められた。
「AirJapan」は新規参入とは言え、日本を代表する全日空の系列会社だ。そのため、今回の新規参入には期待が大きかった。その運賃が格安であろうとも、親会社である全日空のイメージを持って利用したとしても無理からぬことで、今回の不手際は親会社にも責任が及ぶと言えるだろう。また、チャーター便ならいざ知らず、1機だけで定期便で運用しているのは、あまりにも無謀ではなかったか。欠航した日には、就航初日の成田ーソウルも欠航になった。ジャパンクオリティーとは、今や世界的に定評がある。しかし、このような安かろう悪かろうという日本ブランドは、まさに顔に泥を塗るようなもの。どうか、今後は機材の充実とサービスの向上を図って欲しいものだ。
【編集 : Ekkachai】