【タイ】音楽専門チャンネルFAN TVが6周年記念イベント=大物歌手が勢ぞろい

　2014年9月6日、タイ最大の音楽プロモーターGMMグラミー社が運営する音楽専門チャンネルFanTv(フェーンティービー)が、開局6周年を祝うイベントを開催した。

　FanTVは、ルークトゥンと呼ばれるタイの歌謡曲専門チャンネル。今回のイベントはその開局6周年を祝おうとグラミーの子会社グラミーゴールドに所属する歌手たちが大挙出演した。

　バンコク郊外で開催されたイベントには、午後4時ころから多くのファンたちが集まった。ステージ前の特設テントでは、スポンサーや歌手本人が販売するグッズが飛ぶように売れていた。

　午後6時頃から様々なイベントがスタート。普段は画面の中の有名司会者たちが、観客たちにインタビューやゲームを繰り広げたが、途中スコールに見舞われ、一時中断したが、幸いスコールはすぐ止み、イベントも再開。そして、恵まれない人々の施設に寄付するために、20バーツ(約60円)で歌手たちがファンとハグできるイベントは大盛況になった。

　メインステージに歌手が登場したのは午後7時半頃。最初に登場したのは、男性歌手でもダントツ人気のパイ・ポンサトンさん。今でこそトップ歌手だが、デビュー前は田舎から出て来て姉の経営する食堂を手伝いながらいくつものコンテストに挑戦して続けていた苦労人だ。

　ルークトゥン歌手たちは彼のように田舎から出て来て、働きながら歌手を目指した人は数多い。学歴もお金もない庶民にとっては、一種タイランド・ドリームと言えるほどに、自分自身の歌で成り上がれる世界だ。しかし、現在においてはビジュアルも求められていることや、元々の実力がなければ残れない世界でもある。

　ステージにはその後も、ラチャノック・シーロパン、ラムヨン・ノンヒンハーウ、ソン・シンチャイ、ドークオー、ガーントーン、シリポン・アムパイポン、モンケーン、カーオティップ、そして足かけ3年の超ロングヒットを飛ばしたインリー・シーチュンポンからピー・サドゥーと矢継ぎ早に登場し、深夜1時近くまで続いた。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】