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【コラム】石がペットなら飼いやすい! ノッタ、それ! 韓国

Global News Asia 2024年4月5日 6時0分

 そのペットは、食事も不要で排泄物もない。話しかけても返事をしてくれないけれど、そばにはずっといてくれる。なんて都合のいいお金のかからないペットかしら。さすが、伴侶犬発祥の国の皆様が考えた善きペットだわ。

 韓国では、小さな石をペットとして飼う「ペットロック」が流行してるらしいぞと、アメリカからお知らせが来た。働きすぎの韓国人が、その石とともに休息をとっているのだそうだ。

 韓国には「ぼーっとする大会」や「仮想葬式体験」(生前葬:お通夜の晩は夜通し花札をする)がある。勤勉意欲が高く常に仕事のことが頭にある韓国人は、このようなイベントを行い、瞑想のように休息をとる。その一つにペットロックも加わったのだ。

 実はこのペットロックの発祥は、1975年のアメリカ。いたずら目的で販売された。しかし、韓国人は、50年余りの時間をかけて、静寂を得て心をリフレッシュするためのグッズにした。コロナ渦の2021年ごろ、K-POPのメンバーがSNSで、我が子たちを紹介した。

 仕事でつらかったことを石に話し、共有してもらう。石だと思わないで、犬だと思っている…という解釈の韓国人がいる。名前をつけて、散歩や運動をともにする人もいる(ポケットに入れてね)。

 石が現在の形になるまでの歴史を考えると、心が穏やかになるのだそうだ。

 もともとは南宋からはじまり、石を愛でる文化が日本にはあった。現在もある。これを、庶民版でパクった感じがペットロックかも。アメリカから来たかもしれないけど、中国にも日本にもルーツがあるもので、本当に落ち着けるのだろうか。

 かつて、日本では、結婚前の女性が河原で塩梅のいい石を拾い、それを漬物石にして、時がたち、石もどんどん朽ち、最後の最後に、棺桶の最後のとどめの一発をその石で打ったという地域もあった。最近の棺桶は、釘をぶたないけれどね。

 よし、春になったら、いい感じの石をペットにしてみるか! 教えてくれてありがとう。
【編集 : fa】

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