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【コラム】形だけにならないように・韓国

Global News Asia 2024年4月13日 12時0分

 初夏にかけて咲く、薄青色の小さな花。Forget-me-not~私を忘れないで。忘れな草。

 日本でも、忘れな草色をした長方形のピンバッジをつけた国会議員がたくさんいる。2002年に北朝鮮に拉致された被害者が、一時帰国という形で戻ってきたときからそのピンバッジがある。ただ、そのころに小学生だった人物も、国会議員になれるくらいの時間が経って、口の悪い人からは「形だけつけていて、一向に状況は進展していない」とも言われている。

 あのピンバッジを日本にいるときにはつけているのに、非公式で北朝鮮に行くときは瞬間外しているのはどうしてだろう。

 その日本のピンバッチにならったか、韓国も同じような色の、花をモチーフにしたバッジを作った。そして、同じ思いならつけてくださいと、英国の議会に贈った。そして、イギリスの上院下院とも2024年3月下旬に「ワスレナグサバッジ着用儀式」が行われた。さらに「北朝鮮抑留者の送還」を促す声明を出した。

 弾圧や迫害を受ける北朝鮮の2600万人のために声を上げて、自由の価値を増進してきたという、イギリス。日本のマスコミは、日本人拉致被害者にだけ焦点を当てるが、海外滞在時に拉致された日本人もいる。報じられないだけで、イギリス人の拉致被害者もまた存在する。ワスレナグサバッジは、韓国政府との連帯の象徴だと述べた。

 この儀式に先立って、韓国の尹錫悦大統領など韓国のお歴々も皆、バッジを装着した。

 バッジを見れば誰もが思い出す。けれど、バッジをつけるだけでは、なにも解決はしない。最年少だと思われる横田めぐみさんでも、今年還暦になる。忘れないだけでなく、実力行使も必要な局面に来ているのではないだろうか。
【編集 : fa】

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