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【コラム】またまた発祥地争い勃発か! 北朝鮮

Global News Asia 2024年5月11日 19時0分

 朝鮮人の血に含まれるDNAのなせる業なのだろうか。北朝鮮で「平壌ビビンバ」が観光客相手に、推しされている。というより、「平壌ビビンバ」を先頭に、北朝鮮や韓国の祖でもある高麗を建国した太祖王建が創建した開国寺跡の石灯など観光名所もプッシュされている。近場の観光地として訪れると期待されるのは、金正恩委員長と仲良しのプーチン大統領の国:ロシアの民だ。また、中国からの留学生の受け入れも緩和されており、中国人観光客の需要も目論まれている。

 「平壌ビビンバ」。ビビンバをメニューに出す料理人ごとに似たり寄ったりはあっても、同じものはない。北朝鮮のビビンバが特別かと言えばそうでもないだろう。しかし、北朝鮮が今敵視している韓国の「ビビンバ」と同列に扱われるのは死ぬほど嫌だろう、いや、認めないはず。つまり、いずれ、「ビビンバ」は、北朝鮮が発祥の地であり、韓国人が薄汚くマネをすべく、レシピを盗んでいった論争が起きかねない。

 北朝鮮の印刷技術のトップが施したように、目玉焼きは実においしそうな景観だ(日本では、目玉焼きが温泉卵や半熟卵になっているレシピもある)。観光に来たロシア人、あるいは、中国人のすべてが、この「平壌ビビンバ」を食することができるかというと、北朝鮮国民が卵1個を食べるためにどれだけの苦労を強いられるかを考えると難しいであろう。

 今、北朝鮮は変わろうとしている。しかし、どこか発想が韓国に似ていることは間違いない事実でもある。
【編集 : fa】

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