イロイロ(魅力発見)、世界遺産・ミアガオ教会訪問 Love the Philippines

　2024年7月31日、フィリピン観光省・Love the Philippines・イロイロ(魅力発見)参加者は、イロイロ市近くの『世界遺産のミアガオ教会(Miagao Church)』を訪れた。

　この教会は「フィリピンのバロック様式教会群」の一つとして、1993年にユネスコの世界遺産に登録されたもの。ローマ・カトリック教会で、正式名称はサント・トマス・デ・ビリャヌエバ教会(Santo Tomas de Villanueva Church)で、227年前に建てられた。歴史的な建造物。

　ミアガオ教会は、スペイン統治時代に建設され、その歴史的背景から要塞としての役割も果たしていた。教会の外観は、黄土色の石造りで、日干しレンガ、石灰岩、サンゴ、卵などが材料に使われている。この独特な建築様式は、地震や台風などの自然災害に耐えるために設計された「地震バロック」と呼ばれるもの。

　教会のファサードは、ヤシの木や聖クリストファーが描かれたレリーフで飾られている。聖クリストファーは、農夫のようにズボンをまくりあげてキリストの子を背負う姿が描かれており、フィリピンの民俗表現とヨーロッパの装飾スタイルが融合した貴重な建築。

　ミアガオ教会は、ただの観光スポットではなく、フィリピンの歴史と文化を象徴する重要な遺産。その美しさと歴史的価値が感じられる。
【編集 : SAEGUSA】