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【在チェンマイ日本総領事館】クンユアム町消防車整備計画・メーウーコー地区レスキュー車整備計画、引渡式

Global News Asia 2024年8月3日 9時0分

 2024年8月1日、在チェンマイ日本総領事館は、メーホンソーン県クンユアム郡タイ日友好記念館前で、クンユアム郡タイ日友好祭が開催された。これに合わせて日本政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じた「メーホンソーン県クンユアム郡クンユアム町消防車整備計画」および「メーホンソーン県メーウーコー地区レスキュー車整備計画」の引渡式典が開かれた。

 在チェンマイ日本国総領事館からは樋口惠一総領事、メーホンソーン県からはブンルー・タムタラーヌラック副知事が出席したほか、ジャムロン・ジノーペン・クンユアム町長、ターラー・チョムサモーンルート・メーウーコー地区自治体長ら関係者が出席した。

 クンユアム郡は、第二次世界大戦中に日本軍のビルマ方面・インパールへの侵攻の際の拠点として多くの日本兵が駐留し、そこで地元の人々と友好的な交流があったほか、戦中戦後に亡くなった日本兵が丁寧に供養されたと伝えられている。こうした歴史を伝えるべく、2006年にクンユアム町にタイ日友好記念館が建てられ、日本兵の遺品などを展示しているほか、毎年同記念館前で、クンユアム郡タイ日友好祭が開催されている。

 今年の友好祭では、日タイ友好親善試合として、メーホンソーン県のブンルー副知事率いるメーホンソーン県チームと、樋口総領事率いるクンユアム郡チームでサッカーの試合を行った。また、舞台上ではクンユアムウィッチャーコム中等教育学校の学生によるタイ舞踊や、北タイの有名歌手によるコンサートなど、様々な催し物が開催された。

 今回、草の根・人間の安全保障無償資金協力の枠組みで、在チェンマイ日本総領事館は同郡クンユアム町に対し、7,000ℓ水槽付多目的消防車整備にかかる総額3,025,000バーツ(約1150万円)の支援を行った。同町は、近隣4地区自治体からの消火・給水出動要請に応える地域的役割を担っているほか、同地区の住民は山水を生活用水として使用しており、特に乾季には深刻な水不足に直面していることから、消防車の追加整備を必要としていた。4台目の消防車が整備されたことにより、同町だけでなく同郡全体の災害対策能力の向上および住民の安心・安全な暮らしが向上する。

 また、同郡メーウーコー地区自治体に対し、四輪駆動型レスキュー車整備にかかる総額2,010,000バーツ(約765万円)の支援を実施。同地区は、主にカレン族の村々からなる、平均標高が1,300メートルを超える山岳地域で、険しい山道でも使用可能な四輪駆動型レスキュー車両の整備が喫緊の課題となっていた。山岳地帯で発生した救急事案にも初動段階から必要な処置を施したり、郡病院へ傷病人を迅速に搬送したりすることが可能になった。
【編集 : af】

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