2014年9月16日、タイメディアが、「男性」となった女性たちを紹介している。
タイでは女性よりも美しいと言われるニューハーフが世界的にも有名。その一方で、まだあまり知られていないが、その逆、つまり男性となった女性も少なくない。しかも、女性的な美貌と美徳を保ったまま男性的な逞しさを備えた彼女たちが、今タイの女性たちに人気だ。
タイでは、女性になった男性をカトゥーイ。対して、男性になった女性はトムボーイと呼ばれている。今回タイのメディアに取り上げられた彼女たち(彼らと呼ぶべきだろうか)は、最近の芸能界に多く現れてきて、アイドルとして人気がある。
その中から何人かを紹介しよう。
1:ジアッブ・ララナー・コントラニン
2006年ミスタイランドに輝いた彼女は、今年インスタグラムで自らがトムボーイであることをカミングアウト。ファンとマスコミを驚かせた。その時のインタビューでは、「私は、性別にも、年齢にも、正しいと感じたものに偏見はありません。素直な自分をいいと感じているだけです」と答えている。
2:クルワイ・アールサヤーム
ペチャブン出身で、RS系歌謡曲レーベルアールサヤームに所属している。細身で端正な顔立ちの彼女は、デビュー後すぐに人気歌手となった。そして、2013年度最優秀新人歌手を受賞。デビュー曲のユーチューブは現在2400万回を超えている。ルークトゥンというジャンルの中でもロック系の曲をメインとして、現在は同じトムボーイのメンバーだけのバンドをしたがえて演奏活動を行なっている。
3:ズィー・マタナウィー・キーナン
RS系のイエスミュージックに所属するアイドル歌手。Facebookファンページには75万人以上のフォロワーがいる。25歳の彼女は、外出が好きで毎晩違う女の子と帰宅した。リビングで一緒にドラッグしたこともある。17、18歳の頃には、相手の女の子に刺されたこともあるといい、それ以来女の子の扱い方を学んだという。
4:ソム・パチャリー・アナンタリーラック
ソムは、タイ最大手プロモーターのアーティスト・マネージャーだ。Facebookには、彼女自身が焼いたクッキーを販売する様子もアップされている。男性よりも逞しいこの風貌になってからも、彼女は女性的な言葉遣いで会話をする。彼女は、まるで両性具有のごとく、男女それぞれのいいところを兼ね備えているのかも知れない。彼女曰く、「私の心は男ですが、男性そのものになりたいと思ったことはないんです。このスタイルが好きですし、男性になるよりも良いと思っています」
5:ティナ・スパナット・チンタリーラー
23歳の俳優である彼女は、すでに何本もの映画で成功を収めている。ソム同様に彼女も女性言葉を使う。「トムボーイって、人それぞれだけど、私は基本的には女性だと思う。この女性らしい部分はキープしたいと思っている」という。
タイでは、他にも美しくも逞しいトムボーイたちが活躍する。そして、芸能界だけに限らず、一般市民の中にもトムボーイは多い。そのため、男性とトムボーイが1人の女性を取り合うというややこしい事態も珍しくないし、カトゥーイ(ニューハーフ)とトムボーイの逆さカップルもいる。
普段、街を歩いていても、ショートヘアとロングヘアの女性カップルがいたら、ショートの女性はほぼトムボーイと見て間違いない。美しい男性に、逞しい女性。おおらかなタイならではの不可思議な魅力は、ますます深みを増しているようだ。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】
タイでは女性よりも美しいと言われるニューハーフが世界的にも有名。その一方で、まだあまり知られていないが、その逆、つまり男性となった女性も少なくない。しかも、女性的な美貌と美徳を保ったまま男性的な逞しさを備えた彼女たちが、今タイの女性たちに人気だ。
タイでは、女性になった男性をカトゥーイ。対して、男性になった女性はトムボーイと呼ばれている。今回タイのメディアに取り上げられた彼女たち(彼らと呼ぶべきだろうか)は、最近の芸能界に多く現れてきて、アイドルとして人気がある。
その中から何人かを紹介しよう。
1:ジアッブ・ララナー・コントラニン
2006年ミスタイランドに輝いた彼女は、今年インスタグラムで自らがトムボーイであることをカミングアウト。ファンとマスコミを驚かせた。その時のインタビューでは、「私は、性別にも、年齢にも、正しいと感じたものに偏見はありません。素直な自分をいいと感じているだけです」と答えている。
2:クルワイ・アールサヤーム
ペチャブン出身で、RS系歌謡曲レーベルアールサヤームに所属している。細身で端正な顔立ちの彼女は、デビュー後すぐに人気歌手となった。そして、2013年度最優秀新人歌手を受賞。デビュー曲のユーチューブは現在2400万回を超えている。ルークトゥンというジャンルの中でもロック系の曲をメインとして、現在は同じトムボーイのメンバーだけのバンドをしたがえて演奏活動を行なっている。
3:ズィー・マタナウィー・キーナン
RS系のイエスミュージックに所属するアイドル歌手。Facebookファンページには75万人以上のフォロワーがいる。25歳の彼女は、外出が好きで毎晩違う女の子と帰宅した。リビングで一緒にドラッグしたこともある。17、18歳の頃には、相手の女の子に刺されたこともあるといい、それ以来女の子の扱い方を学んだという。
4:ソム・パチャリー・アナンタリーラック
ソムは、タイ最大手プロモーターのアーティスト・マネージャーだ。Facebookには、彼女自身が焼いたクッキーを販売する様子もアップされている。男性よりも逞しいこの風貌になってからも、彼女は女性的な言葉遣いで会話をする。彼女は、まるで両性具有のごとく、男女それぞれのいいところを兼ね備えているのかも知れない。彼女曰く、「私の心は男ですが、男性そのものになりたいと思ったことはないんです。このスタイルが好きですし、男性になるよりも良いと思っています」
5:ティナ・スパナット・チンタリーラー
23歳の俳優である彼女は、すでに何本もの映画で成功を収めている。ソム同様に彼女も女性言葉を使う。「トムボーイって、人それぞれだけど、私は基本的には女性だと思う。この女性らしい部分はキープしたいと思っている」という。
タイでは、他にも美しくも逞しいトムボーイたちが活躍する。そして、芸能界だけに限らず、一般市民の中にもトムボーイは多い。そのため、男性とトムボーイが1人の女性を取り合うというややこしい事態も珍しくないし、カトゥーイ(ニューハーフ)とトムボーイの逆さカップルもいる。
普段、街を歩いていても、ショートヘアとロングヘアの女性カップルがいたら、ショートの女性はほぼトムボーイと見て間違いない。美しい男性に、逞しい女性。おおらかなタイならではの不可思議な魅力は、ますます深みを増しているようだ。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】