高級食材・ナマコの養殖事業を行う施設が、北海道豊浦町に完成しました。
18日、豊浦町で竣工式が行なわれた「北海道海洋生物研究センター試験棟」は、東京の民間企業がナマコの養殖事業に取り組むために建設したものです。
この陸上の養殖施設でナマコの卵から、約30ミリの稚ナマコにまで育てます。
稚ナマコは漁協に販売され、噴火湾などに放流されます。
放流からおよそ2年半で水揚げできるサイズのナマコに成長するということです。
北海道海洋生物研究センター 羽澤学理事長
「産卵と種苗センターとして、北海道で皆さんのお役に立てればいいなと思っています」
まずは12個の水槽で養殖をスタートしますが、2030年には今の20倍の240個に水槽を増やし、稚ナマコを供給していく目標です。