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路線価でわかる北海道の今…道内平均は9年連続上昇 1位は札幌ステラプレイス前1㎡あたり728万円 不動産鑑定士「中心商業地の上昇率は鈍化へ」

北海道放送 2024年7月1日 21時22分

国税庁が7月1日公表した相続税などを計算するときの基準となる土地の価格、「路線価」。
北海道内の平均は9年連続の上昇となりました。

道内の各税務署の管内で7月1日公表された路線価の最も高い地点を比較した場合、第1位は「札幌ステラプレイス前」の札幌市中央区北5条西3丁目の道道札幌停車場線通りで、1平方メートルあたり728万円です。

去年より9%上昇していて、19年連続で道内の最高価格となっています。

遠藤潮里記者
「第2位は札幌駅北口西通り(1平方メートルあたり236万円)です、新幹線札幌延伸に向けた再開発の需要が高まっています」

札幌駅南口よりも安くて人気が高く、このエリアは敷地面積に対し高い建物を建てられる都市計画になっているということです。
そして…。

青山凌太郎記者
「第3位は市電の中央区役所前駅のすぐ近くにあります、石山通り(1平方メートルあたり89万円)です。マンションやオフィスなど様々な需要があるそうです」

地下鉄東西線の西11丁目駅にも近くアクセスが良いこのエリアは、ホテルの建て替えなど宿泊需要も高い場所です。

道内で上昇率が最も高かったところは、「副都心」としての再開発が進む、札幌市厚別区厚別中央2条5丁目の新札幌駅前通りで、去年より16.7%上昇しました。反対に道内で下落率が最も大きかったところは、道南の江差町本町の道道江差停車場通りで去年より5.9%下落しました。10年連続で下落していて、人口減少や高齢化が原因だということです。

道内の平均は9年連続で上昇している一方、上昇率は去年の6.8%に対し、ことしは5.2%と小さくなっています。

北海道不動産鑑定士協会横山幹人理事
「中心商業地は上昇基調自体は続くと思うが上昇率そのものは鈍化していくのではないかと思う」
「郊外の住宅地はちょっと建築費が上がり過ぎている。上昇幅は弱くなってくるのでは」

観光需要の回復や北海道新幹線の延伸など投資が集まっている地域がある一方で、建築費の高騰による計画の見直しなどがこれからの路線価に影響しそうです。

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