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災害発生…そのとき、家族の一員“ペット”はどうする?被災地で動物の治療や保護にあたる“ムービングハウス”や移動式の手術室など…ペットと防災を考える展示会

北海道放送 2024年7月2日 18時24分

元日に発生した能登半島地震から半年が経ちましたが、災害時に家族の一員であるペットとどう向き合うか。ペットと防災を考える展示会が行われました。

北海道江別市の“北海道立動物愛護センター”です。

保護された犬や猫の引き取りや、譲渡などを行っています。この施設には、ある特徴があります。

北海道立動物愛護センター 山中恭史所長
「“ムービングハウス”という形状になっている。トレーラーで外して、そのまま被災地に運搬するということになっている」

災害時、ペットの治療や保護にあたるため、丸ごと被災地に移動できるのです。

2日、施設の内部には、北海道での過去の災害による救護活動の様子や、災害時への備えに関するパネルがずらり。

環境省は、飼い主がペットと一緒に避難する“同行避難”を推奨しています。

しかし、避難所ではケージの中の生活となるため、普段から慣れることや、むやみに吠えない躾も大切です。

北海道立動物愛護センター 山中恭史所長
「ペットを飼っていない人も、動物が“同行避難”するということもあるんだということを理解してもらえたら」

また、会場の外では…。

高橋葵獣医師
「野良猫の手術が不足した地域に、病院を届けるというコンセプトで行っている」

移動式の手術室です。麻酔も含め、過剰繁殖を防ぐための手術も行なうことができます。

泉優紀子記者
「車の上にのぼると、なんとソーラーパネルがついています。移動しながら蓄電できる仕組みになっているとのことです」

走る手術室は全国でまだ10台だけですが、今後、被災地での支援にもあたる予定です。

都道府県別にみると、人口の多い北海道は、必然的にペットも数も多くなるわけで、災害が起きた際、ペット避難をどうすればいいのか?

飼い主にとってはもちろん大きな課題ですが、飼っていない人にとっても、災害時の課題として、きちんと理解しなければいけないと思います。

国が推奨する“同行避難”のために、飼い主も普段からこんな準備が必要です。

▼避難所では、基本的にはケージでの生活になるため、日頃からケージに慣れさせる。

▼むやみに吠えないようにしつけをする。

▼はぐれてしまっても、飼い主が判るようにマイクロチップをペットに入れる。

▼感染対策のため、ワクチン接種を済ませておく。、

日頃から、こうしたことが大切になります。災害は、ある日、突然やって来ます。

ペットたちは、自分で災害への備えは出来ませんから、飼い主の責任として、日ごろからの準備と備えが、改めて大切です。

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