Infoseek 楽天

オイル漏れトラブルのあったエア・ドゥ機 国土交通省、「イレギュラー運航」と認定 原因調査中 目的地変更で、気になる乗客への補償は? 北海道

北海道放送 2024年7月8日 18時17分

オイル漏れのトラブルなどの影響で7日急きょ、北海道東部の女満別空港に着陸したエア・ドゥ機。
オイルは、機体とタイヤを支える支柱付近から漏れていたことがわかり、原因調査が進められています。

ナギーブ モスタファリポート
「女満別空港に着陸したエア・ドゥの機体では、点検作業が行われています」

トラブルを起こした機体は、8日朝から、エア・ドゥによる原因調査などが進められています。

滑走路は、8日朝、再開されましたが、航空会社のカウンターにはひと晩足止めされた利用客の列も。

観光客
「(おととい)東京の雷雨で欠航になって、きのうは滑走路トラブルで…。二度あることは三度ある。きょう大丈夫かなと、なんとか行けそう」

これは、飛行コースを公開する民間サイト「フライトレーダー24」の画像です。

エア・ドゥによりますと、目的地だった釧路空港は、当時濃い霧に覆われていたため、上空で待機しようとしました。

その間に、油圧系統に不具合が起きてオイル漏れがわかり、安全面を考慮して、女満別空港に着陸したということです。

乗客乗員148人にけがはありませんでした。

エア・ドゥ73便の乗客
「アナウンスで『オイルが漏れた』と説明が。不具合が生じて釧路空港に降りられないから『女満別に行きます』というアナウンスが流れた。空港に到着するちょっと前だから驚いた」

国土交通省によりますと、オイルは、機体右側の翼の下…機体とタイヤをつなぐ主脚とよばれる部分の近くから漏れ出しました。

主脚は、離着陸する際に機体の大部分を支える装置で、オイル漏れの原因はまだわかっていませんが、機体の安全が確認され次第、通常の運航に戻る見通しです。

また、国土交通省は重大インシデントではないものの、滑走路を閉鎖したことなどから「イレギュラー運航」に認定しました。

機体トラブルで目的地を変更したということですが、改めて73便の飛行ルートを確認します。

午後4時15分に羽田空港を出発し、釧路空港に向かっていたエア・ドゥ73便は、釧路上空で機体に油圧系統の不具合が発生し、濃い霧の影響もあったため、急きょ、目的地を90キロ離れた女満別空港に変更して、午後6時すぎに着陸しました。

女満別空港を選択した理由は、「規程で決まっていて、安全に着陸出来ると機長が判断したため」ということです。

滑走路の閉鎖でほかに欠航になった便もあったため、少なくとも女満別空港では、約500人に影響が出ました。

空港で足止めされた人たちが、その後どうなったのか…。

空港に泊まった人はいなかったそうです。

網走バスは定期便の大型バスを2台増やして、4台で約150人を網走に輸送しました。

北海道北見バスも、大型バス3台で約150人を北見に輸送。

地元の女満別ハイヤーは、2台が釧路市まで走り、深夜割増もあって、料金は約3万7000円だったそうです。

■目的地変更の補償《エア・ドゥ》

今回の目的地変更で補償はどうなっているのか、エア・ドゥに聞きました。

エア・ドゥでは、会社都合による目的地変更があった場合、交通費と宿泊費は通常、1万5000円を上限に補償しています。

今回は状況を鑑みて、上限を設けず実費負担します。

今回は、自家用車のガソリン代、レンタカー代も申請があれば全額負担するということです。

■目的地変更の補償《エア・ドゥ以外》

今回のようなケースで、エア・ドゥ以外の航空会社の対応が以下のとおりです。

【JAL】
交通費〇 宿泊費〇 金額は状況によって判断

【ANA】
交通費〇 宿泊費〇 原則上限15000円状況によって変動

【スカイマーク】
交通費〇 宿泊費〇 原則、代替便で振替輸送

【ピーチ】
交通費〇 宿泊費〇 状況によって判断

その時の状況によって補償内容は変わってきますので、不測の事態が起きた時には航空会社に確認してみてください。

この記事の関連ニュース