おいしいご飯で地元を元気にしたい。
そんな熱い思いが詰まった食堂が北海道滝川市の市役所で人気を集めています。
特製の甘辛ダレを絡めた、アツアツのからあげ定食。
さらに、野菜をふんだんに使った栄養満点のワンプレートランチ。
こちらのボリュームたっぷりの料理が味わえるのは、滝川市を一望できる市役所の最上階、11階の食堂です。
その名も「みんなの食堂」。
職員だけでなく、市役所を訪れた人誰もが利用できます。
市民
「(好きなメニューは)ハンバーグ。味が濃くてちょうどよくておいしい」
市職員
「職場にあるので昼は便利。週2~3回くらい使っている」
実は、滝川市役所の食堂は、2023年11月に一度、閉店していました。
当時の運営会社が、採算が取れないとして撤退したためです。
そこで立ち上がったのが、地元の建設業者「竹中組」です。
社長の髙橋貴子さんは以前、別のレストランを経営していましたが、コロナ禍の影響でやむなく休業していました。
そんななか、市役所の食堂が閉店すると知り、ことし2月、赤字覚悟で食堂を再開させたのです。
竹中組 髙橋貴子社長
「一番いい階上にあるレストランがなくなるというのは、とてもさみしいし、市役所が衰退するというような思いがあった」
看板メニューは日替わりのワンプレートランチ。
揚げ物などボリュームたっぷりの「特製」と、魚などがメインであっさりした味付けの「ヘルシー」の2種類から選べます。
そして、一番人気は特製のタレが自慢の「甘辛ダレのからあげ定食」です。
和久井有紀乃記者
「黒コショウが効いた甘辛だれがお肉と合っておいしいです」
知名度も上がってきたなかで、髙橋さんが次に考える一手は500円の「お弁当」です。
8月の販売を目指して、新メニューの開発を続けています。