北海道室蘭市に住む50代の男性が、ＳＮＳで知り合った日本人女性を名乗る人物から、偽の副業の手伝いを頼まれ、約3400万円を騙し取られました。
警察によりますと、室蘭市の50代の男性は、６月17日ごろ、札幌市在住の専業主婦「かわうちまりえ」を名乗る人物とＳＮＳのメッセージアプリで知り合い、やりとりするようになりました。
その後、男性は、かわうちまりえを名乗る人物から副業の手伝いを頼まれ、紹介されたサイトに登録しました。
紹介されたのは、ホテルの情報を閲覧するための偽のサイトで、そのサイトに複数回アクセスして、課せられたアクセス数を達成すれば報酬がもらえるシステムでした。
さらに、かわうちまりえを名乗る人物から、副業をするためには、前金を振り込む必要があると説明を受けたことから、男性は、６月21日ごろから７月８日ごろまでに、15回以上にわたって現金を振り込み、あわせて約3400万円を騙し取られたということです。
また、課せられたアクセス数に達しても、報酬はもらえなかったということです。
男性は、振り込んだ金額が多くなったことから、警察に相談したところ、騙されていたことがわかりました。
警察は、ＳＮＳなどで、投資や副業、報酬目当てでの高額の振り込みを依頼された場合は、詐欺の可能性を疑い、警察相談専用電話「＃9110」に相談するよう呼びかけています。