自民党の堀井学・衆議院議員が秘書らを通じ、選挙区内の人に違法な香典を渡していた疑いで、東京地検特捜部は18日午前、北海道登別市の事務所などに家宅捜索に入りました。
18日午前、登別市の議員事務所に家宅捜索に入った東京地検特捜部の係官…関係者によりますと、堀井氏は自らが参列しない葬儀で、選挙区内の複数人に対し、秘書や家族を通じて本人名義の香典を渡すなど、合わせて数十万円の違法な寄付をした疑いが持たれています。
公職選挙法は、議員本人が参列して直接渡す場合を除き、選挙区内の人に香典を渡すことを違法な寄付として禁じています。
東京地検特捜部は、自民党・安倍派の裏金事件の捜査の過程で、この問題を把握したとみられ、すでに堀井氏の元秘書らから任意で事情を聴くなどしてきました。
堀井氏は、派閥の政治資金パーティーからのキックバック、2196万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが明らかになるなどし、党から役職停止の処分を受け、次の衆院選への不出馬を表明しています。
強制捜査を受け、堀井氏は18日、自民党に離党届を提出し、受理されました。
当選４回の堀井氏は、リレハンメル五輪のスピードスケート男子500メートルで銅メダルを獲得後、北海道議会議員などを経て国政に進出。前回の衆院選は、北海道９区で落選したものの、比例区で復活当選していました。