堀井学衆議院議員が、秘書を通じて地元の有権者に香典を渡したとされる事件で、堀井議員がＬＩＮＥのグループチャットなどで、香典を渡すよう指示していたとみられることが分かりました。
堀井学議員は、秘書や家族を通じ地元の有権者10人以上に香典を渡すなど、あわせて数十万円の違法な寄付をしていた疑いがもたれています。
その後の関係者への取材で、堀井議員が事務所関係者らが参加しているＬＩＮＥのグループチャットなどで、香典を渡すよう指示していたとみられることが分かりました。
また、香典の配布先は、堀井議員の親族の葬儀で作成された「香典帳」を元に決めていたとみられています。
次期衆院選の不出馬に加え、18日、自民党も離党することになった堀井議員。
岸田文雄総理
「強い危機感を持って、政治の信頼回復に務めてまいります」
相次ぐ政治とカネの問題に岸田総理は危機感を示し、与野党の議員からも厳しい声が寄せられました。
日本維新の会 馬場伸幸 代表
「政治とカネの問題は、国民のみなさんも辟易としていると思う」
公明党 稲津久衆院議員
「真摯に受け止めて、その上で繰り返し、説明責任を果たすべき」
堀井議員が支部長を務めていた自民党北海道９区支部では、後任の選考に向けた公募の最中でしたが、事件の影響を懸念しています。
自民党北海道９区支部 藤沢澄雄 代表代行
「自民党に対しての印象が、さらに悪くなりますから、公募しようと考えているかたも、また躊躇するようになってしまうかなと思う」
特捜部は、家宅捜索で押収した資料などを分析し、事件の全容解明を進めるものとみられます。