開幕まであと1週間と迫るパリオリンピック™に参加するのは選手だけではありません。日本から唯一選出されたバレーボールの審判員がここ北海道にいます。
明井寿枝さん
「もう来週(パリへ)出発なので、いよいよ始まるなって気持ちになっていますし、やっぱり緊張感が高まっていますね」
室蘭市出身、明井寿枝さん51歳。
日本人として唯一、パリオリンピックバレーボール競技の審判員として選出されました。
国際審判員の資格を持ち、先月まで行なわれていたネーションズリーグでも主審を担当。
オリンピックは2021年東京大会に続いて2大会連続で審判台に立ちます。
その明井さん、普段のお仕事は
明井さん
「ホームルーム始めます。準備して」
石狩翔陽高校で体育の教師、バレーボール部の顧問を務めそしてオリンピックの審判員という『三刀流』なんです。
クラスの生徒
「とにかく明るい先生で、教師になってもバレーボールで夢を追い続けているかっこいい先生です」
バレー部員
「1つ1つの教え方が丁寧で、1日終わるたびに自分成長しているなって感じがあります」
世界で18人のパリオリンピック・バレー審判として選出された明井さん。
国際審判員を目指したきっかけは高校バレーボール部の顧問になったことでした。
明井寿枝さん
「地方の大会だと予選は顧問が審判をすることが多い。周りの方から当時女性審判がまだ少ない時代だったので、資格を取ってみたらどう?というお誘いを受けて挑戦してみようと思いました」
世界トップレベルの選手たちを肌で感じ、子ども達の指導にも生かしています。
明井寿枝さん
「(部活では)私自身のバレーの経験を伝えようと思っているんですけど、せっかく国際大会に行って色々なバレーボールを見ているので、そこで感じたことをちょっとでも、部員に伝えられたらいいかなと思っています」
最後にパリでの意気込みを聞いてみると。
明井寿枝さん
「レフェリーが目立つ試合は何かとトラブルが多い試合になっているので、私が目立たないほうが試合としてはいいと思います。だから目立たないようにしたいと思います」