７月22日午後、札幌市東区の歩道で80代の女性から手提げバッグをひったくり、転倒した女性にけがをさせたとして、57歳の男が逮捕されました。
窃盗と傷害の疑いで逮捕されたのは、札幌市東区北36条東17丁目の無職、中原晴光容疑者57歳です。
中原容疑者は、22日午後４時25分ごろ、自宅近くの歩道でタクシーを待っていた80代の女性に自転車で近付き、女性から手提げバッグをひったくった上、転倒した女性にけがをさせた疑いが持たれています。
女性は右の肋骨にひびが入ったほか、左膝を強く打つなどして全治３週間のけがをしました。
警察によりますと、中原容疑者は盗んだバッグから現金3489円を抜き取ると、現場から300メートルほど離れたマンションの敷地にバッグを投げ捨てて逃走。
その日の夜９時ごろ、マンションの住人が放置されているバッグを見つけ、ニュースで事件を知ると「ニュースを見て東区でひったくりがあったことを知った。そのバッグかもしれないものを拾いました」と警察に通報しました。
警察は、防犯カメラの分析などから中原容疑者を割り出し、裏付け捜査を進め30日午前、容疑が固まったたとして逮捕しました。
取り調べに対し、中原容疑者は「人の物を盗んでいない。人にけがをさせていない」と話し、容疑を否認しています。
警察は、犯行の動機など当時の状況を調べています。