札幌医科大学は、5月にパワーハラスメントを理由に停職3か月の懲戒処分を受けた医学部の50代の男性教授について、別のパワハラ行為が発覚したとして、8日新たに停職5か月の懲戒処分としました。これで男性教授の停職期間は8か月となります。
大学によりますと、処分を受けた医学部の50代の男性教授は、4月自分がパワハラで懲戒処分を受ける対象になっていることを知ると、同じ教室の教員に対し「お前がハラスメントをやったのか」などと尋ねるなどし、処分を軽くするための証言を求めました。
この教員から相談を受けた大学が、事実関係を確認し、懲戒規定に基づいて8日付で、現在停職中の男性教授に対し、新たに停職5か月を追加しました。
また、この男性教授の教室にいる50代の男性准教授は、教室体制を維持させるため、教授の懲戒処分を軽減させようと、教員に対し、処分に反対する証言をさせようとしました。
大学は、男性准教授に対しても8日、停職1か月の懲戒処分としました。
札幌医科大学は「非常に申し訳ない。今後も全学をあげてハラスメント防止への教職員の意識向上や環境づくりに取り組む」などとコメントしています。